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- 山本ふみこさんエッセー通信講座第6回参加者の4作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。参加者の作品から山本さんが選んだエッセーを紹介します。最終回となる第6回の作品のテーマは「日常」。半年間続いた講座の最後のメッセージを収録した動画も必見です。
山本ふみこさんが選んだ4つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。
「ふかし芋」いとうきこさん
「頭にきた。」妹が帰宅するやいなや一言発した。学校で何かあったらしい。訊くと……
「ハロー!」勝矢和代さん
通り過ぎた……引き返した。(ほんの2、3歩の事であるが……)81歳の、ゆっくりと歩く……
「困ってばかりにならずに……」たしまかずみさん
大都市で、流行するコロナ禍の情報を、テレビ等で見聞きするが、幸いにも、田舎の町は……
「二度の紛失」宮脇洋子さん
テレビで観た、日本に旅行した外国の人達が、落し物をすると、殆どの場合返ってきて……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
通信制エッセー講座の参加者から寄せられた質問やお悩みに、山本ふみこさんが動画で回答します。
今回は、質問をたくさんいただく「かぎ括弧の使い方」について、また「文章にクセが出てきたのですが」という悩みについて、お話ししています。
また、半年間・全6回のエッセー講座を修了するにあたって、参加者に贈るスペシャルメッセージも必見です。
最終回を迎えた今回、山本ふみこさんは参加者の作品や質問を振り返り、一番は「変化」、「進化」と言ってもいいほど作品を通して書き手が変わっていく様子をはっきりと受け取ることができたと言います。
「改めて書くことはすごいということを改めて、受講者のみなさんから教わりました」
今回、受講者寄せられた質問は2つ。1つ目は、鍵カッコの使い方。
「日常でいうと、会話しているから我々は鍵カッコの世界を生きているようなものだけれど、文章の中に鍵カッコをどのように置くのがいいのか悩みますよね」と山本さん。エッセーの中で、鍵カッコを使うのはとても効果的。
- 長い文章の中で、ちょっと流れを変化させたい、単調になっているときに会話を入れる
- 時系列に文章をまとめるのではなく、印象的な会話を頭に持ってきてエッセーを始めてみる
- 「「〇〇」と松本さんは言った」と記載するか、「松本さんは言った。『〇〇』」と、会話を置くことで印象的な文章を作ることができる
演劇のト書きをイメージすると、鍵カッコの使い方がわかるようになっていくそう。文章を印象的にするために、事実とは異なる部分が出てくることがあるかもしれませんが、伝わりやすく会話の流れがウキウキするように時系列を崩したりするのは、問題ないと山本さんは言います。
2つ目の質問は「文章に癖が出てきた」というお悩み相談。「癖が出てくることは、素敵なこと。癖こそ個性なので、自分の癖は大切にしてください」と山本さん。自分の出てきた癖を喜んで、育てていきましょう。
最後に、「品格」を持つ文章を書くことが大切な一方で、物事の価値観を疑ってかかり、自分の殻を破る視点を持つことも大切といいます。長く続けてきたことを疑ってみることで、新たな価値観を取り入れられ文章も新たな一面が出てくるのだそう。
山本ふみこさんの通信制エッセー講座は、これからも続きます。次期エッセー講座の募集は6月から。お楽しみに!
■もっと知りたい■
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されたテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けます。講座の受講期間は半年間。
次回の参加者の募集は、2021年6月に雑誌「ハルメク」の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
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