近未来☆最前線レポート vol.1 

50代以上でも麻雀を知っていると就職先に困らない?

梅津 順江

普段、50歳以上のすてきな女性にお会いして誌面や商品開発の種になるお話を伺っています。会話で出てきた驚きや気づき、学びから、シニア世代のトレンドや日常の工夫をお伝えします。「あるある」「ないわ~」などクスッと笑いながら”今“を感じてください

麻雀
【目次】
  1. アラカン(60歳から)の就職先ってある?
  2. 三重苦、四重苦で悩めるアラカン女性
  3. アラカン女性の職場のひとつ・・「雀荘」
  4. 「脳トレ」のために集まる60-70代の女性

アラカン(60歳から)の就職先ってある?

雑誌「ハルメク」の現読者は、60~70代女性が多いということもあってか、約65%が「専業主婦・無職」の方です。お勤めされている方はわずか3割程度。

しかし、最近は状況が変わってきました。50代後半~60代になったばかりのアラウンド還暦(=アラカン)の方々は、「これからは年金が減るし、受給時期も遅くなるから、悠々自適の老後というわけにはいかない」と、焦っている様子が伺えます。

お勤めされていた方は「今まで働いてきたから少しはゆっくりしたい」といいながら「第2の働き先を考え始めている」といいます。また、これまでならボランティアくらいなら・・とのんびり構えていた専業主婦の方も、「夫がリタイアしたら、今度は私の番。外に出て稼がなきゃ」といいます。

そのとき、突き当たる疑問が、「60歳以上の女性に、働く先はあるの?」「シニア女性に特化した求人ってあるのかしら?」ということだそうです。

三重苦、四重苦で悩めるアラカン女性

その焦りと同時に、この世代には相反することが起こります。それは、「体力的にも自信がない」「若いときと違って、眼が疲れやすくなっている」「最近とくに物忘れがひどい」といった身体面の変化や悩みです。

そして、「がっつり働く気力もない」「すぐ疲れるので覇気もなくなった」と精神面もついていかないといいます。

また、「孫の面倒」や「介護」との両立という問題に直面している方も少なくありません。「働いている余裕なんてない」と時間がないことを危惧しています。

こんな状況がつきまとうので、ほどほどに……となるわけです。そして、そんな自分を雇ってくれる場所なんてあるわけがない、と諦める女性も少なくありません。

アラカン女性の職場のひとつ・・「雀荘」

「シニア世代大歓迎」「50代、60代にあったお仕事みつかります」という求人ナビサイトが最近あるようです。皆さんはご存知でしょうか? 私は知りませんでしたので、その求人サイトを見て大変驚きました。その一部をご紹介しましょう。

「テレフォンアポインター急募」
「女性活躍の仕事!調理補助募集」
「資格不要!笑顔で挨拶ができれば憧れの百貨店で接客できます」
「空いた時間を有効活用。展示場アドバイザーで受付・事務をしませんか。未経験歓迎」

さまざまなキャッチフレーズを用いて、魅力的な仕事が紹介されています。
清掃や家事代行、保育関係、介護・福祉系の求人をイメージしていたので、驚いたわけです。

そして、一番驚き、目を疑った求人広告がこちら。

「東京都の雀荘(麻雀)、60代からのシニア女性歓迎のパート。認知症予防にも!」

「脳トレ」のために集まる60-70代の女性

20年くらい前までは、「雀荘」というと、「おじさん(オヤジ)」「ギャンブル」「煙草モクモク」「酒」「深夜」など、空気が悪くて、陰気で、不健康なイメージがありました。

しかし、最近は「女性専用の麻雀教室」があったり、「飲まない、吸わない、賭けない、健康麻雀」が静かなブームなんだそうです。私は、このことを今年3月末に実施した「麻雀ワークショップ」で知りました。このワークショップには【麻雀を現在趣味とする方】、【経験はあるが10年以上麻雀をしていない方】、【やったことはないが麻雀に興味のある方】など、様々な方が集まりました。

 

 

ハルメクで開催された「麻雀ワークショップ」の様子



まず、「麻雀の魅力」についてです。娯楽やゲームなら、パチンコ、トランプなどもあります。なぜ「麻雀」なのでしょうか。

他の娯楽との一番大きな違いは「脳トレが期待できる」ということでした。麻雀は、数字の順に牌(パイ)を並べて、早く上がることを目的とするゲームです。自分の牌を捨てたり、捨て牌を利用して、並び終えることを目指します。すごく、頭を使うのだそうです。

なお、自動で牌を並べてくれる全自動卓という機械があるのですが、これには否定的で、「自分の手で並べたい」といいます。「手を使って脳を刺激したい」「ジャラジャラという音が心地よい」とのことでした。

次に、「実施場所」についてです。麻雀なら、スマホゲームや自宅でもできます。なぜ「雀荘」や「公民館」なのでしょうか。市や区で主催する公民館の麻雀教室などは混み合っていて予約がとりにくい状況とのこと。半年くらいキャンセル待ちで入れないというカルチャーセンターもあるようなのです。

「ゲーム」「自宅」よりも「雀荘」「公民館」に足を運ぶ理由は、「いろいろな人と話ができるので、友達との輪が広がって楽しい」「外出のきっかけになる」とのことでした。「家では気を遣うのでやりたくない」「ちょっとの非日常があるからでかけたい」といいます。

最後に、「世代ならではの要望」として「清潔感」「昼」「椅子」「女性限定」の4つが挙がりました。

清潔感には「牌は汚いもの。なので食べながらとかは不潔」、昼には「夜は眠いし無理。頭が回らない」、椅子には「こたつは膝が痛いし、立ち上がるのが億劫になる」、女性限定には「男性がいると技術を競う。ゆっくりペースで、おしゃべりもしたいから」ということでした。

60~70代女性が麻雀へ求める要素は、非常に複雑です。この複雑さを汲み取れるのは、同世代の女性しかない。だから、健康雀荘では、60代からの女性スタッフを求めるのだ、と納得できました。

アラカンの皆さん、麻雀を知っている、もしくは興味があるだけで、楽しい就職先の間口が広がる、脳トレも一緒にできるなど、お得なことがあるかもしれません。

梅津 順江

うめづ・ゆきえ 生きかた上手研究所長/インタビュアー。1年間に約700人の素敵な女性にお会いし、誌面や商品開発の種になる話を伺っています( ͡° ͜ʖ ͡°)/。のんきな夫と厳格な実母との3人暮らし。趣味はダイビング、マンホール、美術鑑賞、食べ歩き。

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