グリーンに囲まれた生活を楽しむ

室内で楽しむ観葉植物12種類、私の選び方育て方

公開日:2021/09/20

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バラを育てて20年、バラ栽培のコツや自作の庭、花に囲まれた暮らしを発信するバラ愛好家・奥野多佳子さん。お花だけでなく、観葉植物も大好きと言います。室内で長年育てている12種類の観葉植物と育て方、グリーンのある暮らしをお届けします。

室内で楽しむ観葉植物12種、私の選び方育て方

観葉植物がある快適な暮らし

お部屋にグリーンを

観葉植物のある暮らし

暑かった夏も終わり秋の気配が感じられる頃になると、私と同じように植物たちもほっとひと息ついているようです。部屋の中に置いている観葉植物も、夏の強い日差しを気にせずデッキに出して、頭からシャワーをかけてあげられます。

今回は、部屋で楽しむ観葉植物をご紹介します。

観葉植物のある暮らし

部屋に観葉植物のグリーンがあると、明るくなって自然の中にいるようでリラックスできます。実際、植物は光合成をする際に二酸化炭素を取り入れて酸素を吐き出しているので、室内は酸素が多くなって自然と空気清浄が行われているようです。

冬の室内は乾燥しますが、植物が水分を葉っぱから蒸散させるので適度に湿度を保てられるようで、以前は加湿器を置いていましたが最近はあまり使っていません。好きなグリーンに囲まれて気持ちいい暮らしができる上、いろんな効果もあるので一石二鳥……ですね。

観葉植物に合う快適な空間作り

今まで形や質感の違ったもの、背の高いのや小さなものまでいろんな種類の観葉植物を置いてきました。でも、我が家の環境に合うグリーンって自ずと決まってくるようで、もう20年以上長く居るのもあれば、気に入って大事に育ててもすぐにダメになってしまうのもあります。

そのグリーンに合った快適な空間と、置き場所を見つけてあげることが大事なようです。

観葉植物のほとんどの種類は高温多湿が大好きです。活動期の春から秋までは気温が高いので、日光と水さえあればしっかり育ってくれます。基本、窓辺に置いていればグングン大きくなってくれます。

ハート型の葉っぱが特徴的なウンベラータ

写真のウンベラータも、もう天井に届くほど大きくなりました。問題は冬の管理です。

冬は休眠期になるので低温と空気乾燥を嫌いますが、そのお手入れを間違うと水切れで枯れるか、その逆に過湿で腐ってくるか……。がっかりしたことが何度もありました。

我が家の10種類の観葉植物

我が家の10の観葉植物
左からフィカス・ウンベラータ、アジアンタム、パキラ、タニワタリ アカキ、モンステラ

庭にシンボルツリーがあるように、部屋にも背の高いグリーンをシンボルツリーに決めると、あとは背の高さの違うものをバランスよく置けてインテリアが楽しめます。

1.フィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータ

大きなハート型の葉っぱが印象的で、よく繁って背も高くなります。大きな葉ですが明るい緑色で、日が当たると透けて、重たく感じさせないので、シンボルツリーにピッタリです。

ウンベラータ

我が家のウンベラータは育てて20年近くになりますが、毎年5月頃に切り戻します。屋根のあるデッキで夏を過ごさせることが多いですが、写真のようにフッサフッサに葉が繁ってきます。

大きな葉なのでそれを冬も維持するのは、植物にとっても体力が要ることです。なので切り戻しをして葉を更新させ、しっかり日光に当て養分を溜めてから休眠期へ……。

気温が5度になったら部屋に取り込む……我が家の観葉植物の1年のサイクルです。 

2.アジアンタム

アジアンタム

観葉植物の中でも一番好きなのがアジアンタムです。シダ植物の一種で、軽いエアリーな葉が大きく広がってフワフワ風に揺れる姿は本当に素敵ですが、致命的なのが水切れです。

水切れに気付いたとき、たっぷり水をあげたり、少し水を張ったバケツに浸けておくと元に戻るグリーンも多いのですが、アジアンタムだけはすぐに葉がカリカリッとなって二度と元には戻りません。

ちょっと繊細なところがありますが、もう10年以上育てている株なので大切にしています。 

3.パキラ

パキラ

細く明るい黄緑色の葉が手を広げたように放射状に広がって、軽やかな雰囲気です。我が家は背の低い小さなタイプですが、本来は高く大きく育ち、何本も幹をねじって仕立てたものもあって、お部屋によっていろんなタイプを選べます。

でも寒さに弱く、冬に葉が散ることが多いので、冬の管理が重要です。

4.タニワタリ アカキ

タニワタリ

タニワタリはシダ植物でとても個性的です。平たいツヤツヤの細長い葉で、両サイドがフリルのようにヒラヒラウエーブしています。触るとちょっと硬い……この質感は独特です。

谷や崖に自生していて、隣の谷に胞子を飛ばして成長することから「タニワタリ」と名前が付いたようで、ワイルドな雰囲気でお気に入りです。タニワタリも寒さに弱いので、冬の管理に気を付けています。

5.モンステラ

モンステラ

葉に切れこみや穴が開いている個性的なモンステラは、とても育てやすい観葉植物です。日当たりが悪い室内でも育って、それなりに伸びていきます。

茎から気根という根っこを出して空気中の水分や養分を吸って、それが土まで伸びると支柱の代わりにもなっています。乾燥に強いです。

室内で楽しむ観葉植物
左からアレカヤシ、エバーフレッシュ、マドカズラ、ディフェンバキア

6.アレカヤシ

アレカヤシ

細い茎が伸びて、それがフワ~と羽を広げるように大きく広がり、お部屋がいっぺんに南国の雰囲気になります。

暖かくてお日さまの当たる場所に置くとどんどん大きくなりますが、日当たりが悪い場所でもゆっくりですが育ってくれる扱いやすいグリーンです。

7.エバーフレッシュ

エバーフレッシュ

明るい緑色の葉で柔らかな雰囲気のエバーフレッシュは、ネムノキと同じで夜になると葉っぱが閉じてしまいます。夜に水分の蒸発を防ぐためなんだそうですが、日光が大好きなので、明るい窓辺に置くのが最適です。

大きくなるので剪定をしますが、枝も細く柔らかいので曲げてカーブさせたり……好きな形に作れるのも楽しいです。

夏のエバーフレッシュ

エバーフレッシュは夏になると花が咲きます。上の方にある蕾(つぼみ)は小さくて固いですが、開くと綿毛のようにまん丸になり、かわいいですよ。

8.マドカズラ

マドカズラ

マドカズラは、いくつもの穴が開いた葉が面白いモンステラの仲間です。でも、モンステラのように乾燥にあまり強くはなく、また十分なお日さまも必要です。そのくせ真夏の日差しにはとても弱い……少し気を付ける必要があります。

9.ディフェンバキア

ディフェンバキア

緑の葉に白い模様が入る観葉植物で、いろんな種類があるようです。緑一色のグリーンが多い中で、違う色が混ざる葉っぱはそれだけで変化があって組み合わせも楽しくなります。

ディフェンバキアは少し日当たりの悪い場所でもOKですが、水やりは乾燥気味の方がいいようです。

10.シュガーバイン

シュガーバイン

シュガーバインは、赤ちゃんのお手々のような小さな葉がたくさんついて、どんどん枝垂れていく、つる性植物です。リズミカルで愛らしい感じが好きでよく使いますが、部屋に置くのはもちろん、庭でも寄せ植えに使ったりとても重宝な植物。育てやすいグリーンです。

キッチンや棚の上など少し日当たりが悪い場所でもOKです。伸びてきたら、枝先を切って小さなガラス器に入れておくと根が出てくるので、それを鉢に植えて増やすことも簡単にできます。

シュガーバインは日陰の場所でも問題ない
ニッチにはシュガーバインのように枝垂れる観葉植物を

ちょっと個性的な2つの観葉植物

個性的な観葉植物
左からヘゴノキ、アジアンタム、カラテア インシグ二ス

ヘゴノキ

シダ類で大きな葉がふわりと広がり、茎には細かな毛がついて、ちょっと原始的な姿が魅力のヘゴノキ。クルンと丸くなっ出てくる芽がワラビのようでかわいいです。お日さまとお水が好きですが、一年を通して乾燥を嫌うので、霧吹きで葉水をあげた方が病気対策にもなります。

カラテア インシグ二ス

カラテア インシグニス

カラテアはいろんな種類がありますが、これは葉が細長く、裏が赤くておしゃれです。暗い場所だと葉色が悪くなるので、明るい窓辺が最適です。

お水が大好きで、少しでも水切れすると葉先が茶色くなるので要注意です。でも、この刺激的な色合いは貴重です。私は観葉植物の寄せ植えによく使っています。

観葉植物の育て方のポイント

水やり

何年も観葉植物を育てていますが、いつも思うのは水やりの難しさです。一つ一つ違うので、本当はよく観察するのが大事なんですが、忙しいとついついみんなまとめて水やりしてしまいがちです。
 
1.土の表面が乾いてから
気温の高い活動期(4~10月)は、植物も水分を必要とするので乾燥したらすぐに、休眠期(11~3月)は、水分をあまり吸収しようとしないので土が乾いて2~4日してから水をあげます。 

2.水やりはたっぷりと
鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水をあげます。この「たっぷり」が大切です。水と一緒に土の中の古い空気も押し出されるので鉢の中で根腐れも起きにくくなります。私は、冬は午前中、鉢を部屋からデッキに出してたっぷりと水をあげるようにしています。 

3.水やりのタイミング
観葉植物を植えている鉢や置き場所によって、土の乾燥の具合が違います。例えば素焼きや陶器、プラスチックなど素材の違い、また鉢の大きさによっても保水性が違うので、気温の高いときはその違いがあまりわからなくても、冬は乾燥度合いがかなり違ってきます。

また、日の当たる窓辺か暗い場所かなど、置く場所によっても違います。土の表面は乾燥しても、土の中の様子がわからない……これが冬の水やりの難しさです。

  • 少しずつ頻繁にお水を上げて鉢の中がいつも湿っている状態……一番NGです。 
  • しっかり乾燥させてたっぷりあげる……これがベストです。

4.葉水をあげる
高温多湿が大好きな観葉植物は、葉水をかけると生き生きしてきますが、これで病害虫を防ぐ効果もあります。

私は、夏以外はたいていデッキに出して水やりをし、頭からシャワーをかけて外の空気を吸わせています。人間と同じで、植物も部屋の中にず~っといると外の空気が吸いたくなるものです。

日光に当てる

観葉植物は日光が大好き! 日を浴びないと丈夫に育ちません。室内では明るい窓辺に置いて、夏の直射日光はカーテンなどで遮った方が葉焼けを防げます。

ポトスやモンステラ、アレカヤシ、シュガーパインなどは割と日陰でも大丈夫ですが、そのときは水やりに注意します。

肥料

活動期の3~6月頃、室内に置くので化成肥料をあげますが、私は即効性のある液体肥料をあげることが多いです。

観葉植物

観葉植物のグリーンは、お部屋の隅っこにほんの少しあるだけでアクセントになって動きが生まれます。そしてなんだかほっとして、ゆったりリラックス気分にもなれます。

水やりや手入れが大変……と思いがちですが、育っていく様子を見ながらそのグリーンの好きな場所と環境を見つけてあげると、長く付き合うことができますよ。

小さな観葉植物からでも、始めてみてはいかがでしょう。

グリーンはインテリア……次回はグリーンを部屋で楽しむアイデアをご紹介します。

■もっと知りたい■

奥野多佳子

1952(昭和27)年、兵庫県生まれ、大阪府在住のバラ愛好家。82年にタペストリー制作を始め、2000年に陶芸、04年に庭づくりを始める。豊中市美術協会会員。兵庫県立美術館で解説ボランティアに参加。ブログ「Soleilの庭あそび…布あそび♪」は人気です。

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