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更新日:2022年07月26日 公開日:2021年10月13日
選び方・必要なアイテム・育て方を花屋が解説
初心者におすすめの観葉植物の種類と選び方・育て方のポイントを、第一園芸のサイト「花毎」の石川恵子さんに伺いました。ホームセンターのスーパービバホーム豊洲店の観葉植物の品揃えとともにお伝えします。
あまり観葉植物を育てたことがない初心者の人が、観葉植物を購入したいと思ったとき、どこに行けばいいのでしょうか?
「花屋・園芸店はもちろんですが、ホームセンターも一つの選択肢です。お手頃価格のものが多いですし、資材も揃っているので必要なアイテムをまとめて購入できるのが魅力です」と話すのは、第一園芸のオウンドメディア「花毎」の石川恵子さんです。
そこで、今回お邪魔したのは、都心にある大型ホームセンター「スーパービバホーム豊洲店」です。屋内と屋外のエリアの両方で植物を取り扱っており、花の苗や庭木、観葉植物まで豊富なラインナップが揃っています。
店内を見渡した石川さん。「観葉植物の種類も初心者向けから、マニア向けまで揃っています。サイズも豊富ですね。この店舗は、光を当てる必要がある観葉植物は窓際に置いてありますし、耐陰性が高い植物は屋内にレイアウトされていて、管理が行き届いていますね」と感心している様子。
ビバホームでは店舗ごとに観葉植物の品揃えや管理体制が異なるそうですが、豊洲店の観葉植物はとてもイキイキしていました。管理が行き届いているお店で購入した方が、元気な観葉植物が購入できるので、気にしたいポイントです。
「まず観葉植物を購入する上で一番考えたいことは、”どこに置くのか”ということ」と石川さん。観葉植物を置きたい場所の環境によって、選ぶべき観葉植物は変わるそう。
「この3条件を元に考えると、おのずと選べる観葉植物が決まります。ほとんどの観葉植物は高温多湿の環境に自生していて、寒さに弱いので基本的には室内で育てます。さらに、日当たりがいまひとつの場所なら耐陰性が高い植物を選ぶ必要がありますし、乾燥してしまいそうな場所なら耐乾性が高い植物が向いているでしょう。
おおまかな傾向ですが、耐陰性が高い観葉植物は、葉が肉厚なものが多く、耐乾性があるものは葉が固いものが多いです。お店で日光が入らない場所で取り扱われている種類なら、耐陰性が高いものと考えてもいいでしょう。また置きたい場所に適した縦横のサイズはどのくらいか、チェックしておくことも大切です」
元気な観葉植物を購入するときの見分け方
購入したい観葉植物の状態を見分けるときのポイントも、覚えておきましょう。
初心者でもトライしやすい種類を教えてもらいました。ちなみに最近人気の多肉植物は、実は育てるコツが必要な品種もあるので、初心者にはあまりおススメできないそう。
(※商品情報はすべて取材時2021年8月時点のものです。店舗・時期によって取り扱いのない商品があることをご了承ください)
気根という、地上部に出る根が特徴的な植物です。沖縄などの温暖な地域では20mを超す大きさになることもあります。そうした生命力の強さから縁起のよい木とされています。生育旺盛な植物なので、伸びすぎた際には切り戻しを行います。枯れた枝、重なった枝などを全体のバランスを見ながら切り落とします。多少切り過ぎてしまっても大丈夫です。
空気清浄効果があるとされる多肉植物です。葉の形が棒状のものや、放射状に広がるものなので、さまざまな形や葉の色の品種があります。
乾燥に強く、加湿には弱いので、水は土がしっかり乾いてから与えましょう。冬は水やりの間隔をより控えめにします。夏の直射日光は葉が焼けてしまうので、置き場所を移動しましょう。
花に見える部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」という、葉の一種で、本来の花は棒状の部分です。カラーバリエーションが豊富で、仏炎苞の大きさも子どもの手のひらサイズから、大人の顔が隠れるようなものまで多種多様。葉を鑑賞する品種もあります。
多湿を好みますが根腐れしやすいので、水のやり過ぎには注意しましょう。乾燥する場合は霧吹きで軽く水を吹きかけます。棒状の花先が茶色くなってきたら、花茎を根本から切り取りましょう。こうすることで次の花が咲きやすくなります。
入手しやすく、とても育てやすいのがポトス。葉に斑が入ったものや、明るい黄緑などさまざまな品種があります。多湿を好むので、葉にも水をスプレーしましょう。
パキラは太い幹が水を貯えるため、乾燥に強いのが特徴。暖かく、明るい場所で乾燥気味に育てるのがポイントです。育てやすい観葉植物ですが、寒さや日照不足で葉が落ちることがあります。また、水のやり過ぎによる根腐れにも注意しましょう。
夜になると葉を閉じる、ネムノキの一種です。環境が合うと、タンポポの種のような花を咲かせた後、真っ赤なサヤに種が実ります。日当たりがよく、温かい場所を好みますが、直射日光(西日も)にあたると葉焼けてしまいますので、レースのカーテンなどで調節が必要です。水やりは鉢土が乾いたら、たっぷり与えます。水切れや、室内の環境が変わると葉が落ちる原因になります。
半日陰を好むシダの一種なので、日が当たりづらい場所に置くこともできますが、風通しが悪いと蒸れて枯れることがあります。風通しがよく、明るい日陰で育てると葉がよく茂ります。水を好みますので、気温が高い時期は鉢土が乾いたらすぐに与えます。
葉が茶色になった枝があれば根本から摘みます。(手で摘み取れます)また、湿度が足りないと葉がチリチリになります。このようになった葉は水やりでは復活しませんので、同じく根本から摘み取りましょう。もし、全体がチリチリになってしまった場合は思い切ってすべての枝を根本付近で切り取ります。少し時間はかかりますが、定期的な水やりを行うと、また新たな葉が出てくる可能性が高くなります。
フィロデンドロンは世界各地の熱帯から亜熱帯にかけて約650種が自生する、サイトイモ科の植物。葉に切れ込みがあるもの、シルバーリーフ、つる性など、姿もさまざまです。日当たりがよい場所を好みますが、直射日光は避けましょう。水を好みますので、気温が高い時期は鉢土が乾いたらすぐに与えます。併せて葉や茎全体にも葉水を行いましょう。
チランジア、またはチランドシアとも呼ばれる植物です。水やりの頻度は土が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと行います。冬は成長が止まりますので、霧吹きで水を吹きかける程度にします。
ピンク色のヘラ状の苞から紫の花が咲きます。1か所から1回だけ花が咲きますので、萎んだら取り除きましょう。すべての花が咲き終わり、ピンクの苞が色あせてきたら根本から切り取りましょう。
ちなみにスーパービバホーム豊洲店で人気の種類のトップ5は、以下のラインナップだそう。
1位ガジュマル
2位アンスリウム
3位パキラ
4位フィカスウンベラータ
5位サンセベリア
「どれも、初心者が育てやすい品種が多いですね。ガジュマルは根本の形が個性的なので、好きな形を探し出すと、楽しいですよね」
同じ品種でも、よく見ると葉っぱや幹の形が違ったり、葉に白い「斑(ふ)」が入っていたりなど個性的で全く異なります。お気に入りの形を探し出す過程も、ワクワクしますね。
購入する観葉植物を選んだら、植え替え用のアイテムを購入して帰りましょう。鉢によっては、そのまま購入した状態で育てられるものもありますが、2年前後を目安に植え替えをするのがおすすめです。
植え替えに最低限必要なのは、以下のアイテムです。
・鉢(大きく育てたい場合は、購入する観葉植物の鉢よりも一回り大きいもの)
・鉢底石
・鉢底ネット(鉢の底穴の形状によっては不要な場合もあります)
・観葉植物に適した土(初心者は観葉植物用などの表示があるものがおすすめです)
・元肥(植え替え土に配合されていれば不要)
・置き肥または液肥(植え替え後に使用)
土を使わず水生栽培をする「ハイドロカルチャー」用の資材も多く揃っていました。
「『観葉植物向け』などとラベルに記載されているものであれば、元肥入りで、排水性や通気性を考えられた配合になっていますので手軽に始められます」
「腐葉土が混ざった土を使っている場合などに多いのですが、虫が出ることがあります。ヤシの実のチップから作られた「ベラボン」などを使って植え替えると、虫の発生が比較的抑えられます。ただし、肥料が含まれていないので別途植物に合った肥料を使いましょう。
ココヤシファイバーはマルチング(土隠し)として土の上に敷くと、見た目が一気によくなります。水やりの際はココヤシファイバーを外して、土の乾き具合を確認してから水やりを行います。ココヤシファイバーの上から水やりをしてしまうと、土の状態がわからない上に、劣化が早まってしまいます」
「どうしても元気がないときや生育期は、活力剤を使うといいですね。それぞれの規定量に薄めて、与えてください。とっても簡単ですし、効果があります」
石川さんのおススメは、「HB-101」や「メデネール」。プロも使っているアイテムだそう。
石川さんに、枯らしてしまう場合のよくあるパターンを教えてもらいました。
・水のやり過ぎ、少なすぎ
・置き場所があっていない(日当たりが悪い、強すぎる、エアコンの風が当たるなど)
・風通しが悪い
・観察していない
「多くの観葉植物は温かな環境を好み、寒さに弱いです。品種や地域にもよりますが、関東の場合であれば4月頃から10月頃までは屋外で育てることも可能です。気温が下がる冬はどの地域でも屋内で育てましょう」
また、日当たりの悪い場所に置くときは、週に1~2度は日光浴が必要だそう。「日光浴をさせるときは、直射日光には当たらないように注意してくださいね」
・エアコンの風と直射日光に当てないようにする
風通しがよい場所を好みますが、エアコンの風は苦手ですので、直接風があたる場所は避けましょう。直射日光に長期間当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。また、冬場など気温が低い時期に外に出しっぱなしすると寒さで植物全体を傷めてしまいます。
・水やりは土の表面が乾いてから
土の表面が乾いているのを確認してから水やりを行いましょう。鉢底からたっぷりの水が流れ出るくらいが目安です。鉢底に溜まった水は必ず捨てましょう。そのままにしておくと根腐れの原因となります。
・霧吹きでの水やり「葉水」は頻繁に行う
水やりと併せて、霧吹きで葉に軽く水を吹きかけましょう。葉水には病害虫の予防にもなり、ほこりを防ぐ効果もあります。
・植え替えは2年に1度を目安に
2年に1度を目安に植え替えをしましょう。春か秋の気温が穏やかな時期に行います。鉢をひと回り大きくすると、根が育つスペースができるため、生育が進みます。鉢の中で根が育ち過ぎて詰まってしまうと、枯れる原因にもなります。
また、土が劣化すると水切れを起こしやすくなり、生育も衰えます。鉢を大きくできない、またはしたくない場合は根を整理して、土の入れ替えを行います。いずれの場合も元肥を与えましょう。
スーパービバホーム豊洲店
住所:東京都江東区豊洲3-4-8
電話:03-3536-9611
通常営業時:生活館は9時30分~21時(資材館は6時30分から)
※商品情報はすべて取材時2021年8月時点のものです。店舗・時期によって取り扱いのない商品があることをご了承ください
花毎(はなごと)の石川恵子さん
花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト「花毎」。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。花毎の書籍に『花月暦』(株式会社パイ インターナショナル刊)
■もっと知りたい■
花を知り、楽しむサイト 花毎
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