チューリップの水耕栽培でひと足早く春を感じて!
2024.02.202024年04月21日
奥野多佳子さん
不思議!きれい!チューリップのドライ試してみて
バラをはじめとしたさまざまな草花を自邸の庭で育てる人気ブロガー奥野多佳子さん。そのセンスのよさは一目置かれています。今回はチューリップをドライフラワーに!こんなに美しいとは…。10種類のチューリップのビフォーアフターも紹介します。
チューリップをドライにするとどうなる?の興味
毎年色鮮やかに咲き始めるチューリップを見ると、やっと春がきた~と心までウキウキしてきます。
冷たい土の中で何か月も眠っていたのに 地上に顔を出すと1~2週間で散ってしまうチューリップ……何ともはかないのですが、だからこそみんなこぞって華やかで珍しいチューリップを咲かせようと、晩秋、土の中に夢を託すのでしょうか。
今では新種のチューリップが豊富に出回り、色や形、咲き方などが多種多様で選ぶのを迷ってしまうほどです。
あまりに鮮やかな色合いで咲くチューリップを見て、ドライにするとどんな色になるだろう?と、ふっと疑問が生まれました。そこで さっそくドライに挑戦してみました。
1:ドライにする方法
ドライフラワーを作るには「いかに短時間で乾燥させるか」が肝心で、ハンギングかシリカゲルを使う方法が一般的です。
シリカゲルを使うと色がきれいなまま乾燥します。たいてい茎を切って花だけを埋めるのでアレンジする場合などにはいいのですが 茎も丸ごと一輪乾燥させる場合は大きな容器と大量のシリカゲルが必要になります。
私は一番簡単でお金もかからないハンギングでトライしました。
2:ドライにするタイミング
花が咲いたらすぐに切ってドライにすると色もきれいだし花びらも外れることがありませんでしたが、やっぱり楽しんでからドライにしたいと思うので、満開になるのを見てからすぐに切って吊るしました。
3:どんなチューリップでも
チューリップの種類や咲き方を問わず、どんなチューリップでもうまくドライにできました。
Lets’ Dry! 準備するもの
準備するもの
- チューリップ
- 輪ゴム
- 麻ひも
- ハサミ
Lets’ Dry! 作り方
1.チューリップを摘んで用意します。
白に濃いローズ色のスジが入ったフレミングフラッグと、濃いピンク色のピンクツイストをドライにします。
2.葉を取ります。
3.輪ゴムでくくります。
花がくっつかないように、それぞれの花の高さを上下して位置をずらしてくくります。水分がなくなってくると茎も細くなるので、ゴムでくくっておく方が落ちません。
4.麻ひもで吊り下げます。
麻ひもで縛って、お花が隣にくっつかないように吊るします。
日が直接当たらない風通しのいい場所に吊り下げますが、あまり長く咲かせたチューリップだと、吊り下げている間に花びらが落ちることもあります。少し早めに切って!
5.4~5日でドライになります。
フレミングフラッグは、スジの紫色が濃くなって微妙な色合いでいい感じです。
ピンクツイストはだんだん紫が強くなってグラデーションが出て、きれいな色合い。中の黄色いシベも落ちずに乾燥しているのにびっくりしました。
一本一本吊り下げてもOK!
葉っぱを取って……
麻ひもを、葉を取った跡に引っ掛けると落ちにくくなります。
一本一本乾燥させる方が、きれいにまっすぐドライになります。
ドライが完成する間も、楽しい!
乾燥する途中で花びらがスイングするように動きが出たり、思いがけない色合いになるチューリップもあって、毎日変化する様子を見るのも楽しい!
庭で咲いていた13~14種類のチューリップをドライにしてみましたが、ローズ色が紫色に変化するのに驚きました。オレンジ色も濃い色合いになって素敵! でも、白い色はやはり乾燥するまでに退色して、色あせた雰囲気になりました。
10種類のチューリップのBefore-Afterをご紹介
※画像は複数あります。Yahoo等でご覧の方は、画像をスライドして確認ください
- レジデンス
- クイーンオブナイト
- マリリン
- トップリップス
- ハッピーアップスター
- グリーンランド
- パープルフラッグ
- ハウステンボス
- リブライエ
- フォクシーフォックストロット
ドライチューリップをアレンジしてみました!
リース
ラウンド型のオアシスリースを使って挿していきましたが、壊れやすいのでピンセットを使ってそ~~っと!
カサカサ、カサカサ……乾いた音が新鮮で、あの大きなチューリップが軽やかな羽根のような花びらになってその質感の違いに驚かされます。
ドライのチューリップのほかに、庭で咲いていた花をドライにして使いました。
アナベル、スカビオサ、オルラヤ、シルバーリーフのエレモフィラ、ニゲラやオルラヤの葉などを使っています。リボンをローズ色のサテンにすると華やかな雰囲気に!
ポプリのように
落ちたり崩れた花びらは、器に入れてアロマオイルで香りをつけてポプリ風に。部屋のいろんなところに置くといい香りです。
ドライを楽しんで!
チューリップのように大きな花で形がポコッと特徴のあるものをドライにすると、繊細でとても崩れやすいので扱うときは注意が必要です。そして日に日に乾燥が進んで色が褪せていくので、一年中飾るのは不向きかもしれません。
私は乾燥させるときからデッキに吊るして、その色合いを楽しんでいますが、一年を通していろんな花をドライにしています。
春一番はクリスマスローズ、初夏は紫陽花アナベル、ルリタマアザミ、オレガノケントビューティ、ノコギリソウ、クラスぺディア、ラベンダー、ユーカリ、アレカヤシ 晩秋は桜やモミジなど紅葉した葉などなど……吊るすだけで毎日変化を楽しめます。
アナベルや白い花のドライは デッキでも日差しがきついときれいな色になりませんが、紫色のルリタマアザミや黄色いクラスぺディア、オレガノケントビューティはとてもきれいにドライになります。
あまり難しく考えないで庭で咲いていた花を吊るしていますが、咲いているときとまた違う色合い、質感になるので何度も楽しめます。
ドライにする場所や時期でも乾燥具合が違うので、いろいろ試してみてはどうでしょう。
いろんな発見があるかもしれませんよ。
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