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- パンツの形を変えて激変!老け見えゼロのアイテム選び
ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、老け見えしないコツ。鏡を見て「なんだか老けたな……」と思っても、諦めてはいけません。素敵になれるポイントを横森さんに教わります。
失くしたものをプラスして20年後も素敵に!
「昨年グレイヘアにして、老けて見えないようにしたいけれど何を着たらいいかわかりません」と話す読者モデルの伊藤和美(いとう・みわ)さん。普段はパンツスタイルが多く「がっちりした体型で髪が短いため、男っぽく見えてしまうのも悩み」と打ち明けます。
さらに「黒やグレー、茶色が好きですが、年を重ねて暗い色を着ていると性格まで暗い人に見られます」と、加齢にともなうおしゃれの悩みは尽きません。
そんな伊藤さんに対して、「それは当然の現象なんですよ。でも嘆いているだけでは意味がない。大事なのは、“失くしたものはプラスする”という気持ちの切り替えです。あと20年、30年生きるとしたら、その気持ちで自分に手をかけていきましょう」と横森さん。「そうすれば絶対に! 新しい自分に出会えますよ」
パンツのタイプを変更して脱「男っぽい」
パンツスタイルが好きですが、男っぽく見えてしまうのが悩みという伊藤さん。いつものスタイルは、「ラクで無難だから」とよくはいている黒のフルレングスパンツ。男っぽく見えるだけでなく、全体にメリハリがなく、体型もよく見えません。
そこで、スリムめのクロップド丈パンツにチェンジ。足首を見せることで女性らしい印象に。下半身もスッキリして一気にスタイルアップします。
ヘアメイクも素敵にチェンジ
「30年近く同じ美容院で髪型もほぼ同じ」と伊藤さん。加齢とともに唇が薄くなったのが悩みで「最近、『男顔ね』と言われてショックでした」
そこで、トップを高くしサイドを抑えた“ひし型”ヘアに。コーラル系リップで唇を大きめに描いて若々しく。イヤリングも大きめが顔映え効果大です。
今こそ華やかに!「顔映え」も意識して
伊藤さんのいつものスタイルは、なんだか地味になってしまい、元気がないと思われがち。気に入って買ったニットも、なんだか地味な印象です(写真左)
「明るい色を着ようと思って買ったニット。今一つどうコーディネートしていいかわかりません」と伊藤さん。くすんだ色のパンツと合わせることで、全体の印象もくすんでしまっています。
そこで、ボトムをクロップド丈のワイドパンツにしたら、上品できれいな印象に。インナーはラベンダー色のテロンとした素材のシャツに、目立たないペンダントはコットンパールに替えれば顔色まで明るく映えます!
シンプルなコーディネートにはストールを1枚プラス
「普段はカジュアルなパンツばかりですが、お出掛けのときはロングスカートにも見えるキュロットパンツをはきます」と伊藤さん。決して悪くはありませんが、ちょっと素っ気ない印象……。
そこで、ストールを1枚プラス。無地でも、透け感やシルクの光沢でぐっとエレガント&華やかになります(写真右)。シンプルなコーディネートにこそ、ストールのアクセント効果は絶大。足元のショートブーツはラクな上にスッキリ今風です。
着るだけでエレガント!ワンピースもおすすめのアイテム
「シンプルで上品なおしゃれがしたい」という希望に応えて用意したワンピース。伊藤さんは鏡を見て「えっ、これが私なの!?」とびっくり。「ゆったりコクーンシルエットのワンピースは体型をカバーしながら上品におしゃれに見えるアイテムです」(横森さん)
■挑戦した伊藤さんの感想は?
7年前から食道や肝臓のがんと闘ってきた夫が昨年英検の勉強を始め、それを見て私も新しいチャレンジをしようと読者モデルに応募。おしゃれやお化粧を怠ってきた自分に活を入れてもらい、家族も喜んでくれました。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子 ヘアメイク=木村三喜
※この記事は雑誌「ハルメク」2023年3月号に掲載された内容を再編集しています。
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