50代からの新習慣!賢者に学ぶ元気を保つ健康法#3

脱力することが大事!心と体をゆるめる「野口体操」

公開日:2024.12.13

88歳の現役医師・帯津良一先生と、禅の高僧・横田南嶺管長が、心身の元気を保つ健康法を語ります。第3回は、お二人が実践している「野口体操」について。自宅で気軽にできる運動法を紹介します。

健康賢者2人が実践していた「野口体操」とは?

「野口体操」とは、東京芸術大学名誉教授の故・野口三千三(のぐち・みちぞう)先生が創始した体操法です。がんばりを捨て、体の力を抜き、自身の体の重さに身を任せることによって生まれる、ゆらゆらと揺れる気持ちのよい動きを基本としています。88歳の現役医師・帯津良一先生と横田南嶺管長も実践しています。

野口体操では、自分にとってラクなあり方を見つけようとする姿勢を大事にし、ラクであるということを積極的な「ゆとりの概念」として捉えています。

ポイントは、筋肉の力を抜いて体を「液体的」に柔らかくするイメージを持つこと。この液体的なイメージで体をほぐすことから得られる感覚を、当たり前のものとして身につけていくことを目指します。

腰痛予防のための野口体操「上体のぶら下げ」

ここからは野口体操の動きを紹介していきます。

腰痛予防のための野口体操「上体のぶら下げ」

1.脚を肩幅くらいに開き、全身をできるだけ緩めた状態で立つ。

腰痛予防のための野口体操「上体のぶら下げ」

2.足裏に左右交互に重心を乗せ替え、ゆれながらおへそを中心に上体を下ろしていく。

腰痛予防のための野口体操「上体のぶら下げ」

3.骨盤を含む上体をぶら下げるイメージで。首も緩めてゆすってみる。

腰痛予防のための野口体操「上体のぶら下げ」

4.膝をまげ、下から順々に起き上がる。上体はなるべく下半身の近くを通る。1に戻り、同じ流れを数回繰り返す。

心も体もほぐす「やすらぎの動き」

心も体もほぐす「やすらぎの動き」

1.床に座って足を楽な位置まで開いて、 骨盤を意識して左右にゆする。

心も体もほぐす「やすらぎの動き」

2.頭を残しながら、腰からたるませるように上体を床に近づけていく。

心も体もほぐす「やすらぎの動き」

3.丁寧に上体を左右にゆすりながら、余分な力を抜く。

帯津先生と横田管長の共著『心とからだを磨く生き方』では、ほかにも日常に取り入れたいちょっとした運動や、休肝日を作らなくても元気でいる方法、帯津先生が開発した新しい呼吸法、横田管長が力を入れている「イス坐禅」などの健康法についても語られています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

※本記事は、書籍『心とからだを磨く生き方』(インターブックス刊))より一部引用・抜粋して構成しています。

教えてくれたのは…… 

■帯津良一(おびつ・りょういち)
医師、帯津三敬病院 名誉院長

1936年埼玉県川越市生まれ。東京大学医学部卒業、医学博士。都立駒込病院外科医長などを経て、82年、埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立。日本ホリスティック医学協会名誉会長、日本ホメオパシー医学会理事長。著書に『帯津三敬病院「がん治療」最前線: からだとこころに優しい治療のすべて』(佼成出版社)など多数。
 
■横田南嶺(よこた・なんれい)
臨済宗円覚寺派 管長/花園大学 総長

1964年和歌山県生まれ。大学在学中に出家得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行。91年より円覚寺僧堂で修行し、99年、円覚寺僧堂師家に就任。2010年、同管長に就任。17年、花園大学総長に就任。著書に『自分を創る禅の教え』『禅が教える人生の大道』(以上、致知出版社)などがある。


書籍『心とからだを磨く生き方』(インターブックス刊)

88歳の現役医師と、禅の高僧が語る、長寿の秘訣。人生100年時代に読みたい珠玉の対談。

書籍『心とからだを磨く生き方』(インターブックス刊)

『心とからだを磨く生き方』(インターブックス刊)

ハルメク365編集部

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