夏の疲れ、だるさを予防!猛暑を元気に乗り切るレシピ
2024.07.042024年07月11日
生活習慣のちょこっと改善と効果的な栄養補給が要!
夏バテ対策に!暑さに負けない体づくり
厳しい暑さになりそうな今年の夏。そこで備えておきたいのが夏バテです。夏バテはさまざまな要因がかかわりあって、疲れが蓄積することで起こります。夏バテを遠ざける対策について、医学博士の福島忍さんに教えてもらいました。
今年も猛暑予想!?暑さに負けない体づくりを
気象庁の発表では、今年の6月から8月にかけての平均気温は全国的に平年より高くなる見込み。今年の夏も猛暑が続きそうです。
猛暑といえば注意したいのが夏バテです。夏バテになると、全身のだるさや疲労感、食欲不振などの症状が起こり、休んでも疲れが取れにくくなります。
夏を元気に乗り切るためには、早めの夏バテ対策が大切。夏バテの原因と対策を知って、暑さに負けない体づくりを心掛けていきましょう。
夏バテになる4つの原因!夏バテ・スパイラルに注意
夏バテになる原因にはいろいろありますが、主な原因では次の4つが考えられます。
■夏バテの原因1:室内外の温度差による自律神経の乱れ
外はうだるような暑さなのに、室内では寒いほど冷房が効いている……。こうした大きな気温差に体がついていけなくなり、自律神経のバランスが乱れ、内臓の働きが弱まります。
■夏バテの原因2:睡眠不足
熱帯夜では、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりして睡眠の質が低下しがち。睡眠は日中の疲れを回復する大切な時間です。ぐっすり眠れないと、疲れが取れにくくなります。
■夏バテの原因3:冷たいものの食べすぎ
暑い日はキンキンに冷えた飲み物やアイスについ手が伸びてしまいますが、冷たい食べ物や飲み物ばかり取っていると、お腹が冷えすぎて胃腸の働きが低下します。胃腸が弱ると食欲が減退して栄養不足を招き、より疲れやすくなります。
■夏バテの原因4:貧血
体内のミネラルは汗をかくことでも失われます。たくさんの汗をかく夏は鉄分が失われ、貧血になりやすい時期。貧血を起こすと、体のだるさが抜けなくなります。
これらの要因は、それぞれがかかわりあって疲れを蓄積させ、夏バテにつながっていきます。
例えば、自律神経の乱れからくる睡眠不足で疲れやすくなったり、胃腸の冷えからくる食欲不振で鉄分が不足して貧血を起こしたり…。こうした夏バテ・スパイラルに陥ると、ますます疲れやだるさが取れにくくなります。
生活習慣や食事の工夫で、このスパイラルを断ち切っていきましょう。
猛暑を乗り切る!意識したい夏バテ予防習慣
医学博士の福島さんが推奨する夏バテ予防対策は次の4つです。疲れやだるさを感じ始めている人も、そうでない人も、元気に夏を乗り切るために取り入れてみましょう。
夏バテ予防習慣1:室内では薄着すぎないように
冷房の効いた室内で過ごす時間が長いときは、体が冷えすぎないようすぐ羽織れるカーディガンやストールなどを常備しておきましょう。
また、外で汗をかいたまま冷房の効いた部屋に入ると、汗が蒸発するときに熱が奪われ、余計に体を冷やしてしまいます。たくさん汗をかきそうな日は吸水性が高くてすぐに乾く速乾性インナーなども上手に活用しましょう。
夏バテ予防習慣2:夏でも湯船につかる
暑い日もシャワーですませず湯船にしっかりつかることで、副交感神経のスイッチが入って睡眠の質がアップします。
湯船につかる時間の目安は、38度くらいのぬるめのお湯に10分です。冷房で冷えた体も温まりますよ。
夏バテ予防習慣3:飲み物は場所に合わせて選ぶ
冷房の効いた室内では、できるだけ常温や温かい飲み物を選ぶなどして、胃腸が冷えすぎないようにしましょう。冷たい飲み物は、お店ならテラス席で飲むなどのひと工夫を。
また食事に温かい汁物を組み合わせたり、食後に温かいお茶を飲むなどの方法も、弱りやすい夏の胃腸ケアにもってこい。飲む場所とあわせて意識してみましょう。
夏バテ予防習慣4:疲労回復や貧血予防につながる食べ物を
疲労回復には、ビタミンB1やクエン酸が役立ちます。また、貧血予防に、汗で流れやすいミネラル(特に鉄分)や、赤血球の形成を助けるビタミンである葉酸の補給も大切。これらを含む食べ物も積極的に取り入れましょう。
【夏バテ対策で取りたい栄養素を含む食べ物】
- ビタミンB1……豚肉、うなぎ、玄米など
- クエン酸……キウイ、梅干し、レモンなど
- ミネラル……小松菜、枝豆、メロン、パイナップル、海藻類など
- 鉄分……レバー肉、牛もも肉、かつお、まぐろなど
- 葉酸……ブロッコリー、ほうれん草、枝豆など
夏バテや疲労回復に役立つ注目の食べ物は?
夏の疲れやだるさ、夏バテのケアでは、ミツバチ産品のローヤルゼリーにも注目です。
ミツバチ産品に詳しい福島さんによると、ローヤルゼリーは疲労回復をサポートする食べ物として期待されているのだとか。
「ローヤルゼリーはビタミンB1、鉄分などのミネラル、葉酸の他、摂取した栄養素からエネルギーを生み出すのを助けるビタミンB2やアミノ酸など、夏バテ対策に役立つ成分がバランスよく含まれています」(福島さん)
さらに酵素分解してアミノ酸を取りやすくしたローヤルゼリーは、血液のもとになる細胞を増やす働きも報告されているのだそう。
「ローヤルゼリーを飲むことで、赤血球や白血球など血液細胞造血幹細胞が増加したという報告があります」(福島さん)
のもととなる他にも、自律神経のバランスの乱れを整え冷え回復を促進させる作用なども期待されているローヤルゼリー。夏バテ・スパイラルの一因である貧血や、冷房で手足が冷えてつらいという人の予防対策にも役立ちそうです。
たり、予防的に取ることで夏バテになると、全身のだるさや疲労感が続き、夏を楽しめなくなってしまいます。効果的な栄養補給や生活習慣のちょっとした工夫で、猛暑でも夏バテしにくい体を目指していきましょう!
取材協力:山田養蜂場健康科学研究所