50代からを美しく・健やかに生きる知恵 #2

渡辺満里奈さん!更年期を“幸年期”に変える秘訣

公開日:2024.04.04

更新日:2024.04.16

2人のお子さんを持つ、現在53歳の渡辺満里奈さん。仕事も家庭生活も忙しい中、更年期を前向きにとらえて心と体のケアをしながら、常に明るく輝いている渡辺さんに、50代に入ってからの、家庭内や交友関係の変化などについてお聞きしました。

更年期を語り合える仲間や場所がある安心感 

――『大人の女史会』は、野宮真貴さん、松本孝美さんと赤坂の中華料理店で紹興酒を飲みながら、更年期話で盛り上がって発足したんだそうですね!?

渡辺満里奈さん(以下、渡辺満里奈)

そうなんです(笑)。真貴さんが更年期に骨粗鬆症になりかけて骨折したお話とか。大変なことですが、明るく楽しく話してくださったので、なんだか勇気づけられましたね。

真貴さん、孝美さん、私は5歳ずつ年齢が違うんですが、2人の先輩から更年期についてなど、いろいろなお話を聞くことができて、とてもありがたい存在です。

 更年期のつらさって、「わからないこと」や「わかってもらえないこと」も原因の一つだと思うんですよね。「この痛み、いつまで続くんだろう…」「怒りたくないのにキレちゃう…」みたいなことを、一人で抱えてふさぎ込んでしまう。

でも、身近な人でもそうでなくても、話せる人がいること。これから起こる変化に対して知識があることで、更年期やその後の人生をポジティブに捉えられると思うんです。そういうメッセージを伝えていこうとさまざまな活動をしています。

――最近は、ファッションアイテムのコラボなどの活動もされていますよね。

渡辺満里奈

はい。50歳以降になると、体のラインが変化したり、更年期症状で体温調節がしづらくなったり、おしゃれを楽しめない悩みが出てきますよね。そんな経験を生かして、おしゃれに健やかに過ごせるファッションアイテムを考えました。

私自身、50代になってからも「この年齢だから、こういうファッションはやめておこう」とか、「こんな派手な色を着るのはよそう」とか、そういうふうには考えないようにしています。自分が着たい服を着るのが一番。

私はミニスカートははかないけれど、真貴さんはステージでミニスカートをはいていらっしゃいますよね。60歳を過ぎても、ミニスカートをはいたり、ヒールを履くために、体を鍛えているという話を聞くと、他人の評価は関係なく、自分が好きなファッションを貫くことがすごく大切だなと感じます。

ゆる~いつながりで体力づくりと「生存確認」 

ゆる~いつながりで体力づくりと「生存確認」 

――更年期を乗り越えるには、ポジティブな人間関係も大切なのですね。普段はどのようなお付き合いをしているのでしょうか?

渡辺満里奈

平日は毎朝8時半に、友達数人とビデオ電話をつないで、一緒に運動しているんです。

YouTubeにフィットネスの動画を365日アップしている友達がいて、その動画を見ながら、1日3本、みんなで同時再生して運動しています。「まえあきchannel」というんですが、1本3分や5分くらいの短めの動画がアップされています。

一人だったら続かなかっただろうなと思うんですけど、みんなで一緒にやることで続いているんです。もう2年以上になります。自分が楽しめる動画を見つけたから、友達を巻き込んじゃった感じかな(笑)

とはいえ休みたかったら、いつ休んでもいいし、全く強制ではありません。すっぴんでも全然いいし、カメラを天井に向けて、自分を映さなくてもOK! 同じ時間に誰かがそこにいて、つながってるという感覚がすごく大切だと思っています。

――気楽で楽しそう! どれぐらい続いているのですか?

渡辺満里奈

コロナ禍でジムに行けなくなってしまって、運動不足になっちゃうなと思っていたときに、ちょうど友達がYouTubeを始めたので、それがきっかけになりました。

この年齢になってくると、生存確認と言ったらまだ早いですけど、友達が元気かどうか気になったりするので。幽霊部員もいるんですけどね(笑)

更年期は夫婦や自分自身との関係を見直すタイミング

更年期は夫婦や自分自身との関係を見直すタイミング

――夫婦関係や家庭生活では、何か変化を感じることはありますか? 

渡辺満里奈

人生のステージの変化というのが、更年期とちょうどぶつかると思うんです。

子どもが自立したら、夫婦二人だけの時間が多くなっていきますよね。そうなると、「あれ? 子どもがいないとき、何をすればいいんだろう? 夫婦で何を話せばいいんだろう?」と考えたりするようになりました。この先の20年、30年を二人で過ごしていくには、どうしたらいいのだろうと。

仕事でも立場が変化してきたりすると思うのですが、自分を見つめ直す時期なのかなということを、最近ものすごく感じています。

今まで人のために使ってきた時間や労力を、自分のために使おうかなとか、新しい趣味を見つけてみようかなとか思いながら、自分の好きなことって何だったんだろうと改めて考えたりして。

50代以降は、自分自身と向き合って、今後の夫婦の在り方も考える時期なのかなと思っています。

――最後に、更年期を乗り越え中の女性にエールをいただけますか?

渡辺満里奈

最近は特に、ニュースを見て落ち込んだりすることが結構ありますよね。私も一緒です! 

そんなときは、「一人じゃない」という気持ちを持つことがすごく大切だと思っています。悩んだり落ち込んだりする時があっても、きっと誰かとつながっているし、一人で抱え込まないでほしいです。

更年期も、一人で悩まずに誰かと話したり、病院に相談に行ってもいいし。誰かとつながれることを、私も続けていきたいと思います。

■渡辺満里奈(わたなべ・まりな)
1970年11月18日生まれ、東京都出身。1986年にバラエティ番組「夕やけニャンニャン」で芸能活動開始。おニャン子クラブ解散後はテレビ・ラジオ・CM・雑誌などで活躍。2019年より「50代からの人生を楽しもう!」を合言葉に、野宮真貴(64歳)、松本孝美(59歳)と『大人の女史会』プロジェクトを発足。
https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/635

更年期のおしゃれに!『大人の女子会』のファッションアイテム

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取材・文=清水久美子 写真=村山雅美 編集=長倉志乃(ハルメク365編集部)

ハルメク365編集部

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