公開日:2018/07/02
更新日:2022/01/17
髪の悩みを根本的に解決するには血行をよくするのが大切です。それには毎日簡単に実践できて、もまずに行う“なでるだけ頭皮マッサージ”がおすすめ。今回は、髪の悩み別に対応する頭部のツボをご紹介します。
※この記事は「髪の悩みを解決! なでるだけ頭皮マッサージ(1)」の後編です。
マッサージと聞くと、念入りにもんだり、手間と時間がかかる印象ですよね。でも、「なでるだけ頭皮マッサージ」は文字通り、なでるだけでできる簡単なマッサージです。手を自然に開き、指の腹が頭皮に接するようにします。そして、気持ちいいくらいの圧をかけ、頭皮に指をすべらせるように動かします。
「万能ツボ」といわれる百会(ひゃくえ)は、血行の改善とストレスを緩和します。位置は、左右の耳の上端を結んだ線の中心に。
「美髪ツボ」といわれる通天(つうてん)は、健康な髪への生え変わりを促します。位置は、百会から指の幅2本分ほど斜め前にいったところ。
角孫(かくそん)は、頭皮の血行をよくするツボ。位置は、耳の上の先端部分で髪の生え際に。
完骨(かんこつ)は代謝機能を整えるツボ。位置は、耳の後ろの出っ張った骨(乳様突起)の先を指でたどり、その後ろにあるくぼみ。
「人は起きている間、約5キロの頭と片腕約7キロの重さを首と肩だけで支え続けています。ですから、自覚していない方でも、誰もが首と肩は凝っているものです」(加藤さん)。首・肩は、心臓と頭部を結ぶ血管やリンパの集まるところ。ここが凝っていては、頭皮へうまく血液が巡りません。だから頭皮マッサージをする前に、まずは首・肩まわりをストレッチ。血流をよくして臨みましょう。
(1)両手を後頭部で組みます
(2)胸を張り頭を前に倒しきついと思うところで10秒キープして元に戻します
※(1)(2)を3回繰り返します
髪の根元部分にある毛乳頭に血液が送られることで、毛母細胞が活性化して髪は作られます。そこで、頭皮マッサージとセットで重要なのが、栄養豊富な血液を作ること。そのためには、たんぱく質の多い食材を取ることが大切です。
「年をとると髪の毛が細くなったり抜けていくのは、食が細くなったり、野菜中心の食生活になりがちだから。まずは、積極的にお肉を食べましょう。他にも悩み別に効く食材があるので、下記を参考にメニューを組み立ててください」(加藤さん)
白髪に!積極的に取りたい食材
メラニン色素を生成する銅や、細胞の新陳代謝を上げる亜鉛を含むレバーなど
ぺたんこ髪に!積極的に取りたい食材
アミノ酸をケラチンに変えるナイアシンやビタミンB6を含む牛肉やササミなど
抜け毛に!積極的に取りたい食材
たんぱく質の代謝を促進するパントテン酸を含む卵や乳製品など
パサつきに!積極的に取りたい食材
頭皮の血行をよくするリノール酸を含むコーン油、ゴマ油、ベニバナ油など
教えてくれた人
加藤雅敏(かとう・まさとし)さん
日本ホリスティックセラピストアカデミー校長。薬剤師、予防医療家。昭和大学薬学部研究室にて脳と食と運動の臨床研究を行う。著書に『小顔リンパストレッチ』(日本文芸社刊)など。
取材・文=井口桂介(編集部)、イラストレーション=服部あさ美
※この記事は、「ハルメク」2018年1月号(28~30ページ)に掲載の「なでるだけ頭皮マッサージが髪の悩みを根元から解決します」を再編集、掲載しています。
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