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私は、いつまで自立した生活ができるのだろう? 考えだしたら、不安になります。
「健康寿命」とは?
「平均寿命」は知っていましたが、「健康寿命」という言葉を知ったのは、自分が年齢を重ねてからでした。
「健康寿命」とは、人が心身ともに自立して健康的に生活できる期間をいいます。2000年にWHO(世界保健機関)が提唱して以来関心が高まり、ただ単に寿命を延ばすだけでなく、健康で生活できる期間を延ばすことが重要とされるようになりました。
平均寿命と健康寿命との差は、必然的に日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味することになります。2019年において、その差は男性8.73年、女性12.06年。この期間がわずかながら、拡大しているそうです。
この期間が長期になると、本人にとって心身ともにつらいことはもちろんですが、介護する周囲の負担も大きくなり、医療費や介護費が増加して経済的にも厳しい状況になります。
私はいつまで自立した生活ができるのだろう? 考えだしたら不安になります。私の身近な都県の女性の健康寿命は、東京都74.55年、神奈川県74.97年、千葉県75.71年です。
もっとも健康寿命は個人の差がとても大きく、90歳を過ぎても自立した生活をされている女性は少なくないそうです。これはとても励みになりますね。
91歳の介護職員の女性
最近テレビで見た、91歳の介護職員の女性は、驚嘆でした。彼女は介護施設で週3回フルタイムで働き、通勤は片道1時間もかかります。
もともと看護師として働いていた方で、職場では年下の入居者たちからとても頼りにされている様子がよくわかりました。
ゆったりと穏やかに入居者の方たちに寄り添う姿勢は、神様のようでした。
『ギフト 僕がきみに残せるもの』を観ました
最近、アマゾンプライムで『ギフト 僕がきみに残せるもの』という映画を観ました。
次第に筋肉を動かせなくなる難病のALSを発症した、元アメフト選手のスティーブ・グリーソンという男性の映画です。愛する息子に向けた、ビデオレターの形式でつづられたドキュメンタリー映画です。
診断後の平均余命は2~5年と言われていますが、彼は2011年に病気の宣告を受けながら、今も病気と闘い続けているそうです。病気が進行し、できなくなることがどんどん増えていき、子どものように何度も泣き叫びますが、そこからまた立ち上がります。
介護で疲れた妻が彼に優しくできないときには「どうして自分とちゃんと向き合ってくれないのか?」と妻を責めるのです。この行動には賛否があると思いますが、病気になっても卑屈にならず強い気持ちを持ち続けられることに驚きました。
彼の功績は大きく、マイクロソフト社とともに患者のためのテクノロジー開発に尽力しています。
誰も抗えない。年齢とともにできないことは増えていく
「できないことが増えていく」は難病患者の方だけでなく、高齢者にとっても重要な問題です。
その状況とどのように向き合うべきか、たくさんの方が現実にその向き合う姿勢をインターネットで発信されています。これはとても心強く、勇気をもらえます。
私のできることは何かな~? と考えていたら、ドアをピンポンと鳴らして、隣に住む4歳の孫娘のハンチが、「おばあちゃん、草取った方が良いよ~」と言ってきました。
私は雑草取りが苦手で、家の前にぼうぼうに生えているのをずっと放置していたのですが、ハンチに言われたなら、草取りをしないわけにはいきません。
「うん。とりあえずはこれが今私にできることかな~」と思い、重い腰をしぶしぶ上げて作業をしました。
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