人生相談:大人の人見知り…克服のための2つのヒント
2024.03.052021年04月07日
素朴な疑問
HSPとは?芸能人にも多いって本当?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
娘が、 『「繊細さん」の本』という本を読んでいました。「繊細さんって、何のこと?」と聞いてみると、「HSPという気質を持つ人のこと」なのだとか。最近では、芸能人でもこのHSPを公表している人が少なくないのだとか。
気になったので、HSPについて調べてみようと思います。
HSPとは
HSP(エイチ・エス・ピー)とは、感受性が非常に強く敏感な気質を持った人のことで、「Highly Sensitive Person」の頭文字をとった呼び方です。HSPは生まれつきのもので、環境や性格など後天的なものが原因ではないのだそう。HSPの気質を持つ人は、全人口の15%~20%、およそ5人に1人いるといわれています。
HSPの特徴
HSPの特性には、どのようなものがあるのでしょうか?
- 深く情報を読み取る
HSPの人は、その場の空気や人の気持ちを深く読み取る能力が高く、そのために疲れてしまうことがあるのだそうです。 - 刺激を受けやすい・疲れやすい
HSPの人は、外部からの刺激に敏感です。物音や明る過ぎる光、人混み、気候の変化、家電製品の音、服の肌触り、食べ物の味や匂いなど、自分の周りにあるさまざまなものから刺激を受けてしまう傾向があります。さらには電磁波や人の感情など、目に見えないものからも敏感に影響を受け、疲れて消耗してしまうそうです。 - 共感しやすく影響されやすい
自分の周辺にいる人の感情を読み取ってしまうため、どう思われているかを気にする傾向があります。相手からの影響を受けやすく、過剰に同調して人に合わせてしまうことも。他には、映画やドラマ、小説などの登場人物の気持ちに入り込み、感情移入することも多いのだそう。 - 自己肯定感が低い
HSPの人は、自己肯定感が低いことが多く、また、優しく、相手のことを優先する傾向があるため、対人関係においても、相手を責めるのではなく、自分が悪いのではないかと否定的に捉えてしまうことがあります。
なるほど。HSPの人が「繊細さん」と呼ばれる意味がわかりました。外部からの刺激に敏感過ぎてストレスが多いのかもしれないけれど、感受性が豊かだから、ちょっとした情報で相手の気持ちを理解したり、物語やきれいな風景にも深く感動できたりするという特徴があるのね。
HSPとの向き合い方
では、自分や家族がHSPだとわかったとき、またはその傾向があると知ったとき、どのように向き合えばいいのでしょうか?
HSPは病気・障害というよりは、性格(気質)の特性なので、薬を飲んで治すというものではありません。
HSPの気質を否定的に捉えるのではなく、自分がどのような物事に過敏に反応してしまうのかを知った上で、肯定的に付き合っていくとよいそうです。
HSPの人は下記のような傾向があるといわれています。(HSP診断チェックリスト(日本版より一部抜粋)
- 大きな音や雑然とした光景などの強い刺激が不快。
- びくっとしやすい。
- 忙しい日々が続くと暗い部屋やベッドなどプライバシーが守られる場所に逃げたくなる。
- 他人の気分に左右されやすい。
- 短時間にやらなければならないことが多いとオロオロする。
- 一度にたくさんのことを頼まれるとイライラする。
- 生活や環境の変化に混乱する。
- 音楽や美術といった芸術に深く感動する。
- 微細で繊細な香りや味、音や芸術作品を好む。
HSPは病気ではありませんが、HSP気質で困っている場合は、専門家に相談するとよいでしょう。
HSPの人の主な特徴がわかりました。大変なこともありそうだけど、強みを生かしていければいいですよね。
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参照:Highly Sensitive Person Scale日本版(HSPS-J19)の作成
イラスト:飛田冬子