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素朴な疑問おとその意味と由来とは?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
「今度のお正月は、おとそ(お屠蘇)を手作りしようと思っているの」という友人の言葉を聞いて、おとそって日本酒のことだと思っていたけど、単に日本酒のことじゃなかったのね。
そういえば、おとその意味や由来すら知らないワタシ。おとそについて調べてみようと思います。
おとその意味と由来
一年の無病息災を願って、元旦に飲むおとそ。現代では、日本酒をおとそとして飲むことが多くなっていますが、もともとは、サンショウの実やキキョウの根、肉桂(シナモン)などの生薬を5~10種類漬け込んだお酒のことで、中国の唐の時代に日本に伝わったといわれています。
当初は、平安貴族の正月行事に使われていたおとそですが、江戸時代になる頃には一般庶民にも広まったのだそうです。
生薬を漬け込んだおとそには、「蘇」と呼ばれる鬼をやっつけたり、邪気を取り除いて生気を「蘇生」させたりする力があると考えられていました。風邪予防や健胃薬として飲むこともあったようです。
おとそは、ドラッグストアやネット通販で購入できる生薬のセット「屠蘇散(とそさん)」を、日本酒と本みりんに漬け込むだけで作れるそうです。
おとその作法
おとそを飲む前に、元日の朝一番に井戸水や湧き水をくんだ若水で手を清めます。これは、昔はそうしていたという名残ですが、現代の生活ではそのままの習わしを行うことは難しいので、朝一番の水道水を使用します。
神棚や仏壇があればお参りした後に、家族で新年のあいさつを交わし、おせちを食べ始める前におとそをいただきます。屠蘇器(とそき)と大・中・小の三つ重ねの盃を使用しますが、なければ他の酒器でも構いません。
飲むときは、東の方角を向きます。作法として大切なのは、おとその注ぎ方と飲む順番。飲む人の右側から注いで、年齢の若い人から年長者へと盃を順に渡していくようにします。この飲み方は、中国から伝わったもので、若い人の生気を年長者に受け渡すという意味があるそうです。
本来の作法は、三段重ねの盃のそれぞれにおとそを注いで3回に分けて飲みますが、一つの盃に注いだものを3回に分けて飲み干すという方法でも大丈夫です。厄年の人は、他の人から厄を追い払える力をもらうという意味で、最後に飲むのがいいそうです。
未成年はおとそを飲んではいけない
おとそにはアルコールが入っています。そのため未成年や車を運転する予定がある人は、順番が来たら飲むしぐさをするだけにしておきましょう。
おとその意味と由来がわかりました。作法もこれでわかったし、あとはおいしくいただくだけね。
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参照:Oisix
イラスト:飛田冬子
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