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素朴な疑問政府が推進する「ワーケーション」とは?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
新聞を読んでいたら「ワーケーション」という言葉を目にしました。最近は耳慣れないカタカナ語がいろいろ出てきて、ついていくのに大変だわ。なにやら「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語なんですって。旅先で休暇を楽しみながらリモートで働くスタイルのことで、2020年7月に政府がこのワーケーションの促進を提唱したことで話題になっているみたい。「でも、休暇中にまで働くって時代に逆行してない?」と疑問が湧いてきたので、ワーケーションについて詳しく調べてみました。
ワーケーションとは?そのメリットは?
ワーケーションはアメリカを中心に広まっている働き方で、日本では和歌山県や旅行業界が数年前から取り組み始めているそうです。コロナ禍で会社に出勤せずに自宅などで働くリモートワークが受け入れられるようになっている中、ライフスタイルの自由度を高めるための新しい働き方の一つとして注目され始めているそう。
でも、ライフスタイルの自由度を高めるという意味では、わざわざ休暇中に働かなくとも出勤時間を有効活用できるこれまでのリモートワークで十分な気がするのだけど……。実際にワーケーションを取り入れるとどんなメリットがあるのかしら。
- リゾート地など自分の好きな場所で働けることで、集中力やモチベーションが上がる。
- NTTデータ研究所とJTB、JALが、6月に沖縄県のリゾートで行った実証実験の結果によると、ワーケーションで仕事の生産性は20%向上し、ストレス軽減効果が得られたそうです。
- 業務を滞らせないので長期休暇を取りやすくなる。
旅先での業務が仕事と認められることで、「この日さえ休めれば連休なのなぁ」ということもなく長期休暇が取れて、海外旅行も行きやすくなります。 - 企業側が休暇取得を推進できる
会社員の年次有給休暇取得率は52.4%にとどまっている(※)けれど、ワーケーションで休みが取りやすくなり、有給休暇の取得率アップが期待できるそう。
※「就労条件総合調査」(厚労省=平成31年)による - 仕事とプライベートの時間を並行できる
子どもの夏休み中、旅先で子どもと一緒に過ごしながら合間の時間で働くことも可能になります。 - 平日の観光地の活性化
観光地や宿泊施設は土日やゴールデンウィーク、お盆休みに集客が集中して、閑散期と大きな落差がありましたが、いつでも休みが取りやすくなれば集客を分散化できます。
ワーケーションは本当に普及するの?
仕事と休暇の境を緩やかにすることでメリットがいろいろあることはわかったけれど、現実的にワーケーションを日本で普及させるためには、どんな課題があるのかしら。
【ワーケーション導入に向けての課題】
- 旅費や宿泊費を個人負担するとなると、お金がかかる
JTBは、「5泊6日」の家族3人での旅行(沖縄旅行を想定)の消費額は65万3400円との試算結果を出しています。長期旅行は理想だけど家計的には企業側の負担がないと現実的でないかも……。 - 地方の山間部や自然豊かなエリアではWi-Fi環境が十分に整っていない
「人里離れた静かなキャンプ地でワーケーションを」と思っても、いざ行ってみたらWi-Fiが整備されていなくて仕事にならない、なんていうこともありそう。 - 企業側は労務管理規定の修正が必要
現状のリモートワークでも、勤務時間を厳しく設定してパソコンのアクセスログなどで出退勤を管理しているケースが多いので、今の労務管理規定をワーケーション導入に向けて修正する必要があります。
4月の緊急事態宣言のときにはリモートワークを導入する企業が一時的に増えたものの、解除後はまたいつものように出勤しているっていう人も多いみたいだし、日本人の働き方の意識改革も含めてワーケーションが定着するにはまだ時間がかかりそう。
でも、娘がワーケーションのスタイルで働けるなら、娘と二人でオーロラを見に行くというワタシの夢もかなえられるかも! ワーケーションの普及に期待して、これからも注目していきたいと思います。
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参照:東洋経済オンライン
イラスト:飛田冬子
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