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2020年11月23日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です!
この前、友人が飼っている猫が行方不明になってしまったんですって。どうやら網戸の隙間から出て行ってしまったみたい。でも、無事見つかったそうでよかった~!
友人は「早くマイクロチップを埋め込まなくっちゃ」って話していました。ペットのマイクロチップって、話には聞いたことはあるんだけど、どんなものなのかしら? 費用は高いのかしら? 気になったので、調べてみました!
ペット用のマイクロチップは、アンテナとICが内蔵されている筒型の電子タグです。直径2mm、長さ8mm~12mm程度と、かなり小さいサイズ。マイクロチップには15桁の固有の数字がデータとして記憶されていて、これをペットの体に埋め込むことで、保護されたときに、専用の機械でこの数字を読み取れば、ペットの身元(名前、住所、連絡先など)を判明することができます。
犬や猫だけでなく、ウサギ、ハムスターなどのほ乳類、鳥類、は虫類(カメ・ヘビなど)、両生類(カエルなど)、魚類など、ほとんどの動物に使用できます。これは世界でも広く使われているんですって!
ペットにマイクロチップを埋め込む一番のメリットは、迷子になってしまったときや、事故や災害で離れ離れになってしまったときに、再会できる確率がグッと上がること。
マイクロチップを使わずに、首輪に住所や連絡先をペンで書いた迷子札を付けている場合は、状況によっては迷子札が取れてしまったり、ペンで書いていた文字が消えてしまったりするかもしれません。その点、体内に埋め込むマイクロチップなら、外れてしまうことはまずありません。さらに、マイクロチップは電池が不要で、半永久的に使用できます。
マイクロチップが普及し始めたのは、2011年3月11日に起こった「東日本大震災」がきっかけだそう。大きな災害だったため、行方不明になったペットがたくさんいたこと、また、飼い主が行方不明のペットを探そうとしても、なかなか再会がかなわなかったことから始まったシステムなのだそうです。災害に備えるという意味で、ペットにマイクロチップを装着させることは、重要な意味を持つのですね。
ペットにマイクロチップを装着する際には、専用の注入器のようなものを使用します。医療行為に当たるので、動物病院で獣医さんが行います。装着時の痛みはないのですが、怖がる場合は、麻酔を使うこともあるようです。装着後は、痛みや違和感、副作用も報告されていないということ。費用は、数千円から1万円くらいで、情報登録料に別途1000円かかります。犬は生後2週齢、猫は生後4週齢頃から埋め込みができるといわれています。
2019年に「改正動物愛護法」が成立し、これから飼う犬や猫へのマイクロチップの装着が義務化されることになりました。実際にこの法律が施行されるのは、2022年頃からだそうです。すでに飼っている犬や猫の場合は、マイクロチップの装着は「努力義務」なんですって。
うちは犬と猫が1匹ずついます。義務ではないけれど、いざというときに備え、マイクロチップを埋め込みたいと思います。早速、獣医さんに相談してみようっと!
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参照:環境省
イラスト:飛田冬子