素朴な疑問震災時にペットと避難する方法とは

公開日:2020/08/29 更新日:2024/01/13
震災時にペットと避難する方法

 

好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

令和6年能登半島地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。1日も早く平穏な生活に戻られますことを、心よりお祈りしています。

 

ニュースを見ていたら、震災時にペットと一緒に避難された方もいらっしゃって、そのご苦労をお話されていました。「同行避難」について初めて聞いたのですが、どういった避難なのでしょうか? 
 

 

ペット「同行避難」「同伴避難」とは


ペットと飼い主の避難には、「同行避難」と「同伴避難」があるそうです。

 

「同行避難」は、「ペットとともに移動を伴う避難行動」を意味します。避難所に着いてからは、ペットは屋外のコンテナや専用スペースに預けて、飼い主はお世話するために会いに行くこととされています。ペットと飼い主が、常に一緒に過ごすわけではないのがポイントです。また、基本的にはペットのための水や食料の配布はありません。

 

一方、「同伴避難」とは、「避難場所で飼い主がペットを飼養管理すること」です。同室とは限りませんが、ペットと飼い主が一緒に過ごすケースが多く、2011年の東日本大震災時の岩手県大船渡市、2018年の西日本豪雨での岡山県総社市などが、同伴避難を実践したそうです。

 

とはいえ、環境省では、震災時はペットの「同行避難」を基本として推奨しています。つまり飼い主は、ペットは別に場所にいることになる、と想定しておいた方がよさそうです。

 

同行避難をするために飼い主が準備しておくこと


速やかに同行避難をするためには、ペットも飼い主も事前の準備が大切です。ペットは最低でも以下の3点はできるように、日頃からしつけをしておきましょう。

  • ケージやキャリーバッグに入ることを嫌がらないように慣らしておく。
  • 不必要にほえない、決められた場所で排せつできるようにしておく。
  • 人や他の動物を怖がらないように慣らしておく。

続いて、飼い主がしておくべきことは以下になります。

  • 各種ワクチンの接種、寄生虫の予防や駆除を行う。
  • 不妊、去勢手術を行う。
  • フードやトイレ用品など、ペット用の避難用品を確保しておく。
  • ペット受け入れ可能な避難所の情報収集。
  • 親戚や友人といった一時的な預け先の確保。
  • ペットに、迷子札を着けたり、マイクロチップを埋めておく。

 

同行避難の方法 


ペット用の避難用品を持参して、避難所へ向かい、ルールに従って、飼い主が責任を持って世話をする。これが、同行避難の流れです。

 

もし、ペットを車の中に残さなければならない場合は、車内の温度に注意してください(十分な飲み水も!)。施設に預ける場合は、後々トラブルが生じないように、期間や費用などを明記した覚書を取り交わしておくと安心です。

 

避難所では、ペットと離れて過ごす時間が増えることが多いようです。非常時を一緒に乗り越えるために、しつけや予防接種、ペット用品の補充に、日頃から気を配ろうと思いました。

 

※この記事は2020年8月の記事を再編集して掲載しています。

 

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参照:環境省 災害時におけるペットの 救護対策ガイドライン

   環境省 人とペットの災害対策ガイドライン

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イラスト:飛田冬子

 


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