素朴な疑問震災時に役立つ!簡易トイレ(非常用トイレ)とは?

公開日:2020/08/28 更新日:2024/01/17
震災時に役立つ!簡易トイレ(非常用トイレ)

 

好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

被災された皆様ならびにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地域ではまだまだ不安な日々が続いていますが、一日も早い復旧・復興が進みますように。

 

あらためて防災グッズや備蓄品を見直しています。悩んでいるのが、非常時に使う簡易トイレです。今回、詳しく簡易トイレ(携帯トイレ)について調べてみました。
 

トイレは最重要備蓄品、何回分必要?


災害時、自宅が無事で十分な備蓄品があれば、避難所へ行かなくても、当面の生活は維持できます。その際、備蓄品で大切なのは、水や食料だけではありません。忘れがちな簡易トイレも、必ず準備しておきましょう。

 

自宅のトイレが使えなくなったとき、催すたびに避難所に通うのも、毎回トイレ用の水をくんで自宅に運ぶのも大変です。高齢者の場合、トイレに行かなくても済むようにと、飲食を控えた結果、体調を崩すこともあるのだそう。

 

そこで用意しておきたいのが簡易トイレ(非常用トイレ)ですが、内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」によると、1人当たりの排泄回数は1日平均5回で、最低限3日分は用意しておくことが推奨されています。しかし、不測の事態に備えるなら、少し余裕を持ちたいもの。その場合は、農林水産省が備蓄食料の目安としているのと同じ、1週間分の簡易トイレ(非常用トイレ)を用意するとよいでしょう。

 

我が家は4人家族なので、1週間分だとすると、4人×5回×7日で140回分の簡易トイレが必要です(思ったより多いのね!)。

 

簡易トイレ(非常用トイレ)の種類と選び方


簡易トイレ(非常用トイレ)には、主に自宅(屋内)で使用するタイプと、持ち運んで屋外や車内で使用する携帯タイプがあります。災害時は何が起きるかわからないので、どちらのタイプも備蓄しておくのがベストです。

 

メインで備蓄する簡易トイレは、自宅で使うタイプにするとよいでしょう。便袋と凝固剤がセットされた基本的な構造は同じですが、自宅のトイレの便器に設置するものと、段ボールやプラスチック段ボールで便器を組み立てるものがあります。

 

簡易トイレがあれば避難所に行かなくても、自宅に居られるのが大きなメリットですが、組み立てや設置、使い方が簡単なものを選ばないと、いざというとき、すぐ使えないというデメリットがあります。特に、高齢者や子どもは速やかに組み立てができない場合があるので、組み立てができるかを事前に確認しておくか、組み立てが不要なものを用意するようにした方がよいでしょう。

 

持ち運んで使用する携帯タイプの簡易トイレも、1人当たり数回分を準備したいところです。携帯タイプには、主に、便袋と凝固剤が別なものと、排泄用の袋・凝固剤(吸水ポリマー)・廃棄用の袋がセットになっているものがあります。中には、排泄用の袋・凝固剤・廃棄用の巾着袋に加え、ティッシュ・簡易トイレ型枠・簡易ポンチョが付属されているものや、瞬時に固まる凝固剤が付属されているため、臭いや雑菌の繁殖が防げるものもあります。

 

携帯用トイレは、登山などのアウトドア、車の渋滞時用などの非常用に使えるのはメリットですが、便袋の厚みや色、耐久性に注意しないと、中身が透けてしまったり、破れてしまうことがあるので、実際の使い勝手を考慮して購入するようにしましょう。

 

大規模な災害時は、ごみの収集が滞る可能性が高いため、汚物を一時的にまとめておく大きめのごみ袋も必要です。トイレットペーパー以外に、手指を拭くウェットティッシュの準備も忘れずに。
 

※この記事は2020年8月の記事を再編集して掲載しています。

 

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参照:内閣府 避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン 

   農林水産省 災害時に備えて食品の 家庭備蓄を始めよう

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   moshimoストック

  

簡易トイレは、実際に使ってみることも大切だそうです。
簡易トイレは、実際に使ってみることも大切だそうです。

 

イラスト:飛田冬子

 


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