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2020年08月26日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夏はお気に入りのワンピースをさらりと着たいけど、気になるのが二の腕のぶつぶつ。痛くもかゆくもないんだけど、何となく半袖になるのをためらってしまいます。このぶつぶつ、いったい何なのでしょう? 早速調べてみました。
二の腕にできるブツブツは、ざらざらとした肌触りで、一般的に「さめ肌」と呼ばれています。
二の腕のぶつぶつの正体は、古い角質です。開いた毛穴に古い角質が角栓となって詰まり、その先端が突き出した状態がブツブツとなって皮膚表面に現れます。
健康な皮膚は、約1か月で新しい皮膚へと生まれ変わるサイクルを繰り返しています。これを「ターンオーバー」といいますが、このサイクルが崩れて古い角質が毛穴に詰まってしまうことが二の腕のぶつぶつの原因といわれています。
ターンオーバーが崩れる原因は、角質層の水分不足や過剰な皮脂分泌などが挙げられますが、遺伝やホルモンバランスによる可能性も報告されています。
角質が詰まってぶつぶつが生じる皮膚疾患の一つに「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」があります。二の腕は、毛孔性角化症の一種である「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」ができやすい部位といわれています。これは毛根を包んでいる「毛包」という組織に角質が付着して発疹ができる皮膚疾患で、ぶつぶつだけでなく紅斑(毛細血管拡張などが原因で皮膚表面が赤くなるのを伴った状態)が生じることもあります。
毛孔性苔癬は10代に多く見られる疾患で、一般的には年齢とともに消えることが多いものです。しかし、気になるからと強くこすったり爪でつぶしたりすると、雑菌が入って毛包炎(毛嚢炎、もうのうえん)に発展して色素沈着やシミになってしまうこともあります。
長年、二の腕のぶつぶつに悩まされているという場合は、毛孔性苔癬に加え、色素沈着の可能性も考えた方がよさそうです。
古い角質や、毛孔性苔癬によるぶつぶつや赤みを和らげるには、肌のターンオーバーを正常に促してあげる必要があります。そのためには、「角質ケア」と「保湿ケア」に力を入れることが必要です。
角質ケア
ブツブツが気になる部位は無理にこすらず、たっぷりの泡で優しく洗いましょう。タオルでゴシゴシこすったり、爪で引っ掻いたりするのは感染や色素沈着を引き起こす原因となります。お肌のターンオーバーに合わせて、月に一度程度、ビーリング効果のある美容液などで角質ケアをするよいでしょう。
保湿ケア
お風呂上りなどに、しっとタイプのミルクやクリームなどでしっかりと保湿をしましょう。加湿器も取り入れることも保湿対策になります。
血行促進
湯舟に浸かることで体が温まって血行がよくなり、肌のターンオーバーを促すことができます。お風呂のお湯の温度が熱過ぎると、角質層の水分が失われ、ブツブツ肌が硬くなってしまうので、気を付けましょう。
紫外線対策
紫外線を浴び過ぎるとお肌のターンオーバーが乱れてしまい、毛穴のつまりがひどくなると考えられます。日焼けは肌の乾燥にもつながりますので、紫外線を浴びたら、保湿ケアを。
上記のようなケアをしても改善しない場合は、皮膚科に相談するのがおすすめです。
二の腕のぶつぶつは気になると、つい触ってしまいますが、むやみに触れず気長に改善していきたいですね。
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参照:広尾プライム皮膚科
イラスト:飛田冬子