素朴な疑問日本三大峡谷とは?

公開日:2020/08/10 更新日:2022/03/12
日本三大峡谷
日本三大峡谷

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

このところ家にいることが多かったから「どこか大自然を感じられる場所に行きた~い!」と、思わず叫んでしまいました。それを聞いていた友人が「峡谷とかいいんじゃない?」とアドバイスをくれました。

 

何でもその友人は、日本三大峡谷の一つに行ったことがあるそうで、「空気がきれいだし、川の流れは澄んでいるしで気持ちがいいよ」と話してくれました。

 

早速行きたくなったワタシ。日本三大峡谷について調べてみることにしました!

 

日本三大峡谷とは

日本三大峡谷とは一般的に、黒部峡谷(くろべきょうこく)・清津峡(きよつきょう)・大杉谷(おおすぎだに)といわれています。三つの峡谷について調べてみました!

 

黒部峡谷(富山県黒部市)

秋の黒部峡谷

富山県黒部市に位置する黒部峡谷は、立山連峰と後立山(うしろたてやま)連峰に挟まれた1500mにも及ぶ日本最大級の峡谷です。

 

黒部峡谷を流れる黒部川は、水のきれいな川として知られていますが、四季を通じて水量が多く、流域の平均斜度が36℃と勾配がきついのが特徴。黒部川流域の70%が30~45℃の斜度の勾配を持つのだそう。

 

観光コースとして有名なのが、宇奈月(うなづき)駅から欅平(けやきだいら)駅までの約20.1kmを1時間半かけて走るトロッコ列車です。トンネルを抜けるたびに、深くなる峡谷の風景を楽しめる他、途中下車ができる駅で降りて周辺を散策するという楽しみ方も。新緑や紅葉の季節には、多くの観光客が訪れます。

春は4月20日からトロッコ列車が運行を開始しますよ! 秋の紅葉の見頃は、10月中旬から11月です。

 

清津峡(新潟県十日町市)

清津峡渓谷トンネル
清津峡渓谷トンネル

信濃川支流の清津川沿いに、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる柱上に割れ目が入った岩肌が続く清津峡は、新潟県十日町市に位置しています。

 

新緑、紅葉の名所として人気でしたが、落石などの影響で長い間閉鎖されていました。1996(平成8)年に、全長750mの「清津峡渓谷トンネル」が誕生したことで、再度見学が可能になりました。

 

清津峡渓谷トンネルは歩行者専用で、3つの見晴らし所から清津峡のダイナミックな景観を楽しめます。トンネル最奥の「パノラマステーション」は、水鏡で反転させた峡谷の風景を望めるアート作品として造られたもの。トンネル内の2か所にあるトイレも、アートな造りになっています。

遅い春がやってくる5月からの新緑が美しく、秋なら紅葉の見頃は10月中旬から11月上旬。

 

最近は、フォトジェニックな写真が撮れると人気で、繁忙期により混雑が予想される場合、国道353号および県道清津公園線の渋滞回避のため、県道清津公園線(清津峡方面)の通行規制を行う可能性があるそうなのです。訪れる場合は事前に確認した方がよいですね。
 


大杉谷(三重県多気郡大台町)

秋の大杉谷

三重県大台町にある大杉谷は、吉野熊野国立公園の中に位置しています。日本でも雨の多い地域にあり、V字型の峡谷は雨の浸食作用によって出来たといわれています。手付かずの原生林と多数の滝で登山者を魅了する渓谷ですが、登山道はアップダウンが激しく、急峻な断崖は危険を伴う場合があるので、登山の際は十分な装備をする必要があります。

 

大杉谷は、まず登山口に行くまでに少し手間がかかります。高路道路の最寄りの大宮大台ICを下りてから、登山口まで下道を1時間以上走らなければなりません。さらに、登山口から大杉谷渓谷の「京良谷」・「千尋谷」を楽しめるトレッキングコースでも、往復6.6km、所要時間4~5時間かかるので、しっかりとトレッキングの準備をして行く必要があります。その分、自然のままの原生林と多数の滝を抱える大杉谷の秘境的な魅力が味わえるでしょう。

 

また、大杉谷の秘境ポイントとして人気なのが、「シシ淵」。そびえる岩肌の奥に落ちる滝と、エメラルドグリーンの水のコントラストが楽しめます。シシ淵までの距離は、登山口から往復9km、約6時間の行程です。

 

さらに、大小さまざまな滝の中でも落差150mの「七ツ釜滝」は、大杉谷いちばんの見どころだといわれています。ただし、七ツ釜滝までの距離は、登山道入り口から6.9km、片道だけで徒歩約5時間の行程です。

 

春は4月下旬から登山シーズンが始まります。秋の紅葉の見頃は10月下旬から11月下旬の閉山日までです。日没が早くなっている上に渋滞も発生するので、あらかじめきちんと計画を立てて行きたいですね。

 

峡谷と渓谷の違いとは?

 

最後に、気になっていた「峡谷(きょうこく)」と「渓谷(けいこく)」の違いについても調べてみました。

 

よく耳にするのは「渓谷」です。これは、山に挟まれた川のある所のことで、広く谷間を指す言葉です。

 

「峡谷」は、河川が山地を浸食してできた谷で、両岸が険しい崖になっていて、断面がV字形をなすのでV字谷ともいわれます。そして、渓谷と違い、谷底平野(こくていへいや、山地や台地の間にある細長い低平地)を持たないのですって。

 

長年のもやもやがすっきりしました。

 

日本三大峡谷について、いろいろなことがわかりました! 黒部峡谷のトロッコに乗ってみたいし、清津峡も魅力的。でも大杉谷は、ワタシにはちょっとハードルが高いかも……。

 

 

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参照:ニッポン旅マガジン

   楽天トラベル

   清津峡

   大杉谷登山センター

   秘境・大杉谷ガイドブック

   黒部峡谷鉄道

   じゃらんニュース
 

秘境ポイントも魅力的よね!
ああ、お出掛けしたいわ~♪

 

イラスト:飛田冬子

 


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