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2020年07月14日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日おそば屋さんで、久しぶりに「おかめそば」をいただきました(かまぼこがおいしかったわ~)。ところで、おかめそばの「おかめ」って、やっぱり「ひょっとこ」と対になった、あのお面が関係しているのかしら? 気になったので、名前の由来を調べてみました。
おかめそばは、幕末の頃、江戸・下谷七軒町(今の東京都台東区根津)にあった「太田庵」というおそば屋さんが考案した「種物(たねもの)」と呼ばれるそばです。種物とは、上に具をあしらったうどんやそばを指し、おかめそばの他には、天ぷらそば、玉子とじ、かも南蛮などがあります。
名前の由来は、おかめのお面に見立てた具の並べ方からきています。おかめは別名「お多福」とも呼ばれ、縁起がよいといわれていたんですって(今もそうですよね!)。ちなみに、男性のひょっとこではなく、女性のおかめにしたのは、根津に遊郭(ゆうかく)があったことが関係しているようです。
ふた付きの丼に盛り付けられ、ふたを開けるとおかめが出てくるというしゃれっ気が、当時の江戸っ子たちの人気を集め、太田庵は大繁盛したといいます。後に屋号も、「おかめ太田庵」になりました。やがて、他の店もおかめそばを出すようになり、そばの定番メニューになったというわけです。
温かいそばに、さまざまな具材を載せたおかめそば。お店や地域によって、種類や並べ方が違います。江戸風の場合は、リボンのように結んだ湯葉を丼の奥(おかめの顔の上の部分)に置くのが、昔は決まりだったそうです。この湯葉は髪だという説と、両目だという説があります。
丼の真ん中には、マツタケや三つ葉を置いて、おかめの鼻に見立てます。そして、おかめの口の部分に、シイタケや卵焼きを置きます。下膨れが印象的なおかめの頬は、かまぼこ2枚を八の字に並べます。戦前は、湯葉の下に焼きのりをあしらって黒髪に見立てたり、頬を紅渦巻きのなるとを二切れ載せて、若い娘の頬に見立てたりもしたそうです。
一方、関西風のおかめそばは、シイタケで髪をかたどり、カマボコを両目に見立て、鼻は三つ葉、口を湯葉にしていたようです。東西で、微妙な違いがあったのですね。
福笑いをするみたいに、具材を並べてみたくなったワタシ。おかめそばのレシピを調べると、カニカマ、タケノコ、ちくわ、ホウレンソウなど、具材のバリエーションが豊富で、湯葉がなくても作れそう! 早速今晩チャレンジしてみます。
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参照:TOKYOWISE
イラスト:飛田冬子