- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- 芥川賞に、ワタシも応募できる?
素朴な疑問芥川賞に、ワタシも応募できる?
今年の夏は暑かった。毎年そう言っている気がするけれど、それでもとびきり暑かった。夏がつらければつらいほど、秋の訪れに幸せを感じますよね。クーラーをつけずに眠れる快適さったら! このままずっとこの心地よさが続いてくれたらいいのにと願わずにはいられません。
体が楽になってくると、がぜん趣味や行楽に意欲が湧いてくるもの。紅葉を見にいく旅行を計画するのもいいし、美術館でアートにひたるのもいいけれど、お気に入りのカフェでゆったり読書を楽しんだり、自分の思いを随筆にまとめてみる、なんて「文学の秋」もいいかも。さまざまな経験をしながら年齢を重ねてきた今だからこそ、書ける文章がきっとあるはず。いざやるとなったら、つい欲が出てしまうのが人の常。夢は大きく、めざせ芥川しょ―っ!
ところで芥川賞って、どうやって応募すればいいの?(そこからスタートなのね……)というわけで調べてみました。
芥川賞は言わずと知れた文豪・芥川龍之介の業績を記念して作られた文学賞。芥川氏の死後、出版社・文藝春秋の社長で彼の友人でもあった菊池寛が、直木賞とともに1935年(昭和10年)に創設したのがはじまりです。
対象となるのは新聞や文芸誌に発表された純文学作品で、無名の作家やデビューしたての新人作家の作品が選ばれています。すでに多くのファンを獲得している人気ベテラン作家の作品が選ばれることが多い直木賞とは違い、芥川賞では受賞によって初めて世間に存在を知られるケースが多く、注目度はバツグン!
昨日までまったく無名だった作家が突然スターになってしまう……なんてことも芥川賞ではよくある話。最近ではお笑い芸人・又吉直樹の『火花』、古いところでは石原慎太郎の『太陽の季節』、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』など、100万部をこえるベストセラーが誕生するケースもあり、夢はますますふくらみます。
そんな芥川賞に応募するにはどうすればいいんでしょうか?
ここで残念なお知らせです。
芥川賞は公募制ではないので、自分で応募することができません!(号泣)
じゃあどうやって選ばれているの? とギモンに思いますよね。じつは芥川賞というのは「すでに発表されている純文学作品」の中から選ばれているんです。くわしく説明すると、過去半年間に新聞または文芸誌、同人誌に発表された中編・短編の純文学作品が対象となります。
とはいえ受賞作の大半が『文學界』『新潮』『すばる』『群像』『文藝』の5大文芸誌に掲載された作品から選ばれていますので、芥川賞を狙うにはこれらの文芸誌に掲載されることが最初の関門といえそうです。
文芸誌に自分の作品を載せてもらうなんて、恐れ多くてペンも止まってしまいそう……。それでも、2012年に『abさんご』で75歳9か月にして芥川賞作家となった黒田夏子は、母校・早稲田大学の文芸誌に作品を掲載してチャンスをモノにしています。2017年に『おらおらでひとりいぐも』で受賞した若竹佐知子も、夫に先立たれたあと55歳から小説講座に通い始め、63歳で芥川賞を受賞しています。
つまり、誰にでもチャンスはあるということ!(ポジティブシンキング~!)
さっそく作品づくりに入りましょう。おっと、その前に芥川賞の対象となる文章の長さを確認しておかなければ。なになに、中編小説は400字づめ原稿用紙で100枚以上300枚未満……ですって? 300枚って意外とあるのね。ビギナーは短編から始めたほうがいいかしら。なになに、短編小説はだいたい原稿用紙100枚未満だそう。原稿用紙100枚を文字数に換算すると、およそ4万字。(よ、よんまん……)
未来の芥川賞作家をめざして、まずは目が疲れないようにメガネを新調するところから始めようと思いまーす。
■人気記事はこちら!
- ノーベル賞は何種類あるの?
- 文化勲章ってどんな賞?
- 世界遺産ってだれがどうやって決めてるの?
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
イラスト:飛田冬子
-
素朴な疑問 2023.06.15
園遊会に、私も参加することはできるの?
-
素朴な疑問 2023.06.15
モンドセレクションってどんな賞なの?
-
トピックス 2023.03.08
素朴な疑問ランキング ベスト100
- いいね 4
- びっくり 0
- 役に立つ 0
- 泣ける 0
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
人生で1度は訪れたい場所
熊本・宮崎・鹿児島の3県には温泉、グルメ、絶景など、心もからだも癒やされる魅力が盛りだくさん!人生で1度は訪れたい名所がいっぱいです! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
スマホで医師に健康相談
24時間365日OK!30秒以内に医師・看護師・薬剤師などの医療チームがあなたの「健康相談」に応答してくれる♪ -
最高のワイナリーツアー♥
東京から2時間!家族・友だちと行きたい富士山を一望できる絶景ワイナリーでワインのテイスティングはいかが?お得なクーポンも! -
やばっ、冬の尿モレ
寒い冬、なぜ尿モレが増える…?3つの原因&4つの「効果的な尿モレ対策」を専門医に教えてもらいました! -
体験談:50代やって正解
銀行は断然「紙の通帳」派!そんな「デジタル嫌い」の私が 銀行アプリを使ってみたら想像よりもはるかに便利すぎて… -
年金生活…まさかの大出費
年金に頼った生活は、突然の出費によって耐えられなくなる恐れが。退職後も、老後資金を確保する3つの方法とは? -
認知症リスクに40%も差
最近、驚きの研究結果が…!「犬を飼っている人」は「飼っていない人」に比べて認知症リスクが… -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
最近、視力測定してる?
視覚情報は脳の刺激になるので、最近は視力と認知症の関係も注目されています。「みえにくい」と感じながらそのままにしていると…