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素朴な疑問世界遺産ってだれがどうやって決めてるの?
「泣ぐ子はいねが~!」のせりふで有名な秋田のナマハゲ。先日、あのナマハゲが世界遺産に登録されたと聞いて、驚きました。世界遺産って、自然や歴史ある建造物に対してのみ与えられるって思いこんでいたので。
文化庁のHPによると、ナマハゲの場合は同じ世界遺産でも、“無形”文化遺産に分類されるんだとか。(風習のようなものでもOKなのね)世界遺産に登録されると、海外からの観光客も一気に増えるみたいだし、経済効果もすごそう。
でも、文化遺産ってなんのこと? 通常の世界遺産とは違うものなんでしょうか? 気になったので調べてみました。
世界遺産には、文化遺産と自然遺産、複合遺産の3種類があります。文化遺産は、歴史的な背景や文化的な価値をもつ遺跡や記念物、建造物群が選ばれるそうです。日本には20の世界遺産があって、広島の厳島神社や日光の社寺などの文化遺産、屋久島や白神山地などの自然遺産が認定されているとのこと。
自然遺産は、普遍的な価値をもつ地形や生態系、絶滅のおそれがある動植物が育つ地域などのこと。複合遺産は、このふたつの要素を兼ね備えていることが条件になるんだけれど、登録基準が厳しくて、世界遺産1092件のうち世界でも38件だけと少ないんです!
では、世界遺産って誰がどうやって決めてるの? 世界遺産の話題と一緒に、ユネスコっていうのもよく聞くけど、なにか関係があるんでしょうか?
世界遺産を決めているのはユネスコ、つまり国際連合教育科学文化機関。世界遺産は、年に1回開催されるユネスコの政府間委員会で“採択”されているそうです。
ユネスコが“採択”するってことは、世界遺産になる候補を選ぶのはユネスコではないってこと?
まずは、世界遺産条約に参加している締約国が、それぞれの国で世界遺産候補を決めます。その候補が決まったら、各国がユネスコに推薦します。その後は、専門機関による調査がおこなわれて、その報告書をもとに世界遺産に採択されるかどうかが決まります。
世界遺産に決まったら、観光産業にはプラスになる! と思っていたんだけれど、世界遺産は、人類共通の貴重な遺産。つまりは、世界中の人たちが協力して守っていくべき自然や文化の象徴なのだということ。結果的に観光にもプラスになることはあっても、そのためにあるものじゃないということがわかりました。(観光産業を盛りあげるためにあるのかと思ってたわ!)
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イラスト:飛田冬子
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