素朴な疑問シーツ、枕に加齢臭が残らないようにする洗濯方法は?

公開日:2020/06/25

シーツ、枕に加齢臭が残らないようにする洗濯方法は?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

最近、ダンナさんが使っているワイシャツ、枕カバーとシーツを洗ってもなんだか臭いが残っているような気がするのよね。この臭いを落とすには、どうすればいいのかしら? ライオンのお洗濯マイスターである大貫和泉さんに聞いてみました。

がっかりするハルメク子さん
洗濯しても、洗濯物の臭いが落ちていない気がする理由は何でしょうか?

 

大貫さん 加齢臭に限らず洗濯物に臭いが残る原因として、いくつか理由が考えられます。

 

洗濯物に残るニオイの原因とは

 

脱いだ後、長い時間放置している

着用後、洗濯するまでの時間が長いと、時間の経過とともに衣類に付いた汚れが落ちにくくなります。

 

汚れの前処理をしていない

気になる汚れを前処理せずに洗濯機に入れて洗っていませんか? 襟や袖の皮脂汚れ、靴下、枕カバーの頭のあたる部分など汚れが目立つ場所に直接液体洗剤を塗ってから洗濯機にかけましょう。

 

洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎている

洗濯機に詰め込んで洗っていませんか? 洗濯機に入れる適切な洗濯物の量は、洗濯機容量の7割程度です。適切な洗濯物の量であれば、洗濯物はきちんと洗濯機の中で攪拌(かくはん)され、汚れ落ちがよくなります。しかし「詰め込み洗い」をすると衣類の動きが悪くなるため、洗浄力が低下します。

 

洗濯が終わった後、すぐに乾かさず放置している

洗濯終了後、洗濯物をすぐに干さずに洗濯機に入れたままにしている場合、菌が増殖し、いやな臭いが発生しやすくなります。


がっかりするハルメク子さんあら……。確かにぎゅうぎゅうに詰め込んで洗っちゃっているし、洗濯機に入れる前に、汚れが気になる部分に洗剤を塗ったりはしていないです。きっと加齢臭がきつくなってきたからだと思うのですが、年齢によって洗剤は変えた方がいいのでしょうか?

 

加齢臭を落とす洗濯には、除菌・抗菌効果のある洗剤を

 

大貫さん 加齢臭が気になるからといって、年齢によって洗剤を変える必要はありません。臭いが気になる場合は、原因の一つである菌に作用させるため、除菌や抗菌効果のある洗剤、消臭・防臭効果のある柔軟剤を使用していただくことをおすすめします。さらに除菌・抗菌効果のある液体酸素系漂白剤を使用していただくとより効果的です。

 

頑固な臭いをよりしっかりと落としたいなら、洗濯前のひと工夫が大切です。また、洗濯する頻度を増やす方がいいでしょうね。

 


びっくりするハルメク子さんなるほど~。そのひと工夫、ぜひ教えてください!

 

 

大貫さん 靴下、襟元などの部分的な頑固な臭いが気になる場合は、抗菌効果のある濃縮タイプの液体洗剤を、気になる部分に塗り、一晩放置した後、翌朝に普段通り洗濯しましょう。このやり方を「塗布放置洗浄」と呼んでいます。洗剤は、一晩塗布放置できるものを選びましょう。

 

塗布放置洗浄を行うと汚れやニオイ落ちがアップし、さらに着用中の臭いが抑えられます。ただし、シーツ、枕カバーといった全体の臭いが気になる場合は、浸け置き洗いがおすすめです。

 

浸け置き洗いのやり方


用意するもの

  • 除菌または抗菌効果のある洗剤
  • 液体酸素系漂白剤
  • 洗濯桶
  • ゴム手袋
     
  1. 濃い目の洗浄液を作る。
    洗濯桶に、5L程度のぬるま湯(40℃、お風呂のお湯くらい)を入れ、洗剤を入れます。洗剤は、「使用量の目安」に書いてある、水量30L時の洗剤量を入れます。濃縮タイプの液体洗剤の場合は10mLが目安です。
     
  2. 液体酸素系漂白剤を入れる。
    商品の使用量の目安に従い、漂白剤を入れます。濃縮タイプの液体酸素系漂白剤の場合は50mLが目安です。漂白剤を入れるときはゴム手袋を使いましょう。つけ置きする衣類は、酸素系漂白剤が使用できるか確認してから行いましょう。
     
  3. 30分~2時間浸け置きします。
     
  4. 洗濯機に入れる。
    洗濯物を、そのまま洗浄液と一緒に洗濯機に入れます。他の衣類も一緒に洗濯できます。洗剤は、通常使用する量から浸け置きに使った洗剤量を引いて考えましょう。消臭・防臭効果のある柔軟剤を使用すると、さらに効果的です。

 

枕カバーとシーツの洗濯頻度は?

がっかりするハルメク子さん今は月に1回くらいしかシーツを洗わないのですが、本当はどのぐらいの頻度で枕カバーやパジャマ、シーツは洗濯した方がいいのでしょうか?

 

大貫さん これをご覧ください。

シーツの選択頻度のグラフ

※ライオン調べ、SA、n=757、インターネット調査

 

ライオンの調査によると、20~50代の 女性757名を対象に「シーツをどのくらいの頻度でお洗濯しているのか」質問したところ、シーツの洗濯頻度は「冬は月1回」という人が最多でした。でも長袖・長ズボンを着用して1週間使った新品のシーツがどのくらい汚れるのかという実験をしたところ、2月という時期で1週間使っただけでも広範囲で汚れが確認できました。特に足部分の汚れが目立ち、次に頭部の汚れが見られました。

 

夏場はさらに汗をかきますから、汗や皮脂の汚れが寝具に付きやすくなるでしょう。

 

明確な頻度はお伝えできませんが、寝具の汚れや臭いが気になるなら、週に1回などできるだけ小まめに洗うしかないですね。

 

安心するハルメク子さん適切な洗濯方法でどんどん洗濯機にかけていこうと思います。

 

 

 


監修
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に携わって約20年!
ライオン株式会社 お洗濯マイスター 大貫和泉さん
 

 

 

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イラスト:飛田冬子


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