素朴な疑問還暦になぜ赤いちゃんちゃんこを着るの?

公開日:2018/09/17

還暦になぜ赤いちゃんちゃんこを着るの?

 

先日は息子の誕生日でした。普通にケーキを買って、好物の食事を作って家族でお祝いしていたのですが、「お父さんの還暦には、赤いちゃんちゃんこを着てもらってお祝いしようね」って息子が言ったんです。還暦までまだまだ先なのに……と思ってはみたものの、やだ、もうすぐじゃない(笑)。

 

そういえば今日は敬老の日なので、還暦について調べてみました。(ちょっと無理やりかな)

 

ご存知の通り、干支は別名を十干十二支(じっかんじゅうにし)といって、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」という10種類の「干」と、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」という12種類の「支」を組み合わせて暦で使いますよね。「甲子(こうし きのえね)」「戊辰(ぼしん つちのえたつ)」などと表し、「60年で十干十二支が一巡して元の暦に還(かえ)る」ことから、60歳の誕生日を還暦というそうです。

 

かつては人生50年と言われていました。そんななか、「暦が一巡するまで長生きした」のはとてもおめでたいことだとお祝いするようになったといわれています。なにしろ、日本人の平均寿命が男女ともに60歳を超えたのは昭和26年(1951年)、案外最近のことなんですよね。いまなら、おじいさん、おばあさんと呼ぶには失礼なくらいの年齢ですが、少し前の日本では、60年、無事に生きられたというのは、お祝いに値することだったんですね。(しみじみ)

 

還暦にはつきものの「赤いちゃんちゃんこ」についても調べてみました。

 

有力な説としては、元の干支に還る、つまり赤ちゃんに還るという意味で「赤いちゃんちゃんこ」を贈ってもらって、生まれ直しするというのが、説得力がありますね。(第二の人生ってことね) 他にも赤い色には魔除けの意味もあるようです。

 

高度経済成長期には、定年が60歳だったので、「引退してゆっくりと人生を楽しむ」という 意味もあったのかもしれませんが、人生100年時代の今、定年は65歳、70歳と上がっています。ですから 還暦のお祝いにはちょっと違和感がありますね。

 

お父さんの還暦は、とりあえずお祝いはするけど、まだまだ働いてもらわなくちゃ。

 

ところで赤いちゃんちゃんこですが、もらったとしてもその場でしか着ないのがわかっているので、 最近では赤いパンツ(東京・巣鴨には専門店もあります)だったり、赤い石のついた指輪だったりと、赤にこだわった還暦のプレゼント商品がたくさん出ています。一方、赤を全く無視して旅行をプレゼントしたり、食事をしたりと本人の希望をそれとなく聞いてから欲しい物をプレゼントしているケースもあり、とりあえずの節目の行事として行われて いる感じですね。(まあ誕生日のお祝いだからね)

 

ワタシもどっちかというと、欲しい物を聞いてもらう方が合理的でいいな~と思うのです 。 ちなみにアメリカでは60歳のお祝いに、ダイヤモンドを贈るそうです。

 

お父さんに聞いたら真っ赤なポルシェがほしいって。(それは自分で買いなさい)

 

 

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ワタシはダイヤでいいです
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 イラスト:飛田冬子

 


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