- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- 「松竹梅」のランクの意味は?順番付けの背景も解説
素朴な疑問「松竹梅」のランクの意味は?順番付けの背景も解説
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、友人とちょっとおしゃれをしてランチに出かけました。訪れた懐石料理店には松竹梅の3コースあり、どれもおいしそうで迷いに迷った挙句、竹コースをオーダー。すると飲食店で働いている友人が、フフフと不敵な笑みを浮かべてこう言いました。
「あなた、お店の思惑どおりになったわね! 知ってる? 3つのランクがあると、半分以上の人が真ん中を選ぶんですって。心理学でフレーミング効果というらしいんだけど、うちのお店でも一番売りたいコースが真ん中にくるように店長がメニューを考えているのよ」
フレーミングだかブレーメンだか知らないけど、思い起こせばワタシの人生、ABCならBを、松竹梅なら竹をずっと選んできた気がする。自分の力で選びとってきたつもりが、知らず知らずに誘導されていたかと思うと、なんだかショック!(まあ、料理はおいしいからいいんだけど!)
そんなふうにモヤモヤしていたら、ふと素朴なギモンがわきました。3つの選択肢がある時、日本ではよく「松竹梅」で区別しますよね。一般的に一番上級なコースが松、中くらいが竹、一番手頃なコースが梅、というふうにランクが設定されていますが、あれってどうしてなのかしら? 梅がいつでも下のランクって梅に失礼じゃない?
そこで、ちょっと調べてみました。
そもそも松は寒さ厳しい冬でも緑を保ち、竹は決して屈することなくスクスクと伸び、梅は長い冬に耐えていち早く花を咲かせることから、中国では古くから「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と呼んで、文人たちがその生命力や清廉潔白ぶりを讃えたといいます。
この「歳寒三友」の考えは、平安時代に日本へ伝わったそうですが、次第に「縁起のよい吉祥のシンボル」と認識されるようになり、門松や引出物など、お祝い事に松竹梅が使われるようになったそうです。つまり、もともと松と竹と梅は3つとも等しく「おめでたい、喜びのしるし」として愛されていたんですね。
そんな松竹梅になぜランク付けが生まれたかというと、どうやら「一番安いコースを注文するのはちょっと恥ずかしい」という日本人の心理から生まれたようです。ある時、3つのコースを用意していたお寿司屋さんが「特上は松、上は竹、並は梅という名前にすれば、お客さんは気兼ねなく注文できるし、響きもキレイだからいいんじゃないか?」と考えてメニュー名にしたところ、これはいい! ということで広まっていったんだとか。
ちなみに、松>竹>梅というランク付けになった理由には諸説あるようで、単純に「松竹梅」の順番で呼びやすいから、というのがひとつ。もうひとつは、吉祥のシンボルとしての歴史の長さ。松が縁起のよい木と考えられるようになったのは平安時代からで、竹は室町時代から、梅は江戸時代からといわれ、時代順から松・竹・梅の順番になっているともいわれています。
聞くところによると、お店によっては梅が最上級コースに設定されていたり、ランクでなく内容の異なるバリエーションメニューとして提供している場合もあるんだとか。松竹梅にもともと優劣はなかったように、ワタシたちもランクやひと目なんて気にせずに、自分が食べたいメニューを選べばいいってことよね!
■人気記事はこちら!
- パンケーキとホットケーキの違いとは?
- 楓(カエデ)と紅葉(モミジ)の違いは?
- そうめんと冷や麦の違いは?
- スパッツとレギンスはどう違うの?
- コンセントは英語ではない!意外と多い和製英語とは?
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
参照:BRAVE ANSWER
イラスト:飛田冬子
- いいね 21
- びっくり 0
- 役に立つ 1
- 泣ける 0
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
巻き爪を予防する靴選び
健康的な足を守るために「靴選び」はとても重要。巻き爪や足トラブルを防ぐ靴の選び方と履き方をシューフィッターに聞きました。 -
「朝の尿モレ」これで解決
どっと押し寄せる朝の尿意。そんなやっかいな「朝の尿モレ」に特化した吸水パッドをハルトモさんがお試し!はたして効果は? -
薬局の待ち時間を解消
薬局でのキツい待ち時間。仕方ないとあきらめていませんか?アイン薬局のアプリを使えば、実は待ち時間問題は解消できるんです! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
老化を早める「体の酸化」
体の酸化度(サビ度)をチェック!「老けやすい生活」を送っていませんか? -
1回10分~の健康習慣♪
一流講師のレッスン100以上!本会員は無料で受け放題!日替わり「まいにちレッスン」の詳細はこちら★