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2019年11月02日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
スーパーで買い物を済ませたら、にわか雨が降ってきました。折り畳み傘を持っていてよかった~(えらいぞワタシ)。朝にチェックした天気予報で「降水確率は70%」と言っていたので、用心していたのです。
降水確率が70%ということは、これから雨足が強くなるはず! と思っていたら、夕方にはすっかり晴れてしまいました。これじゃあ、降水確率は20%程度じゃないかしら? 降水確率が高いと強い雨になりそう……と勝手にイメージしていたんですが……。
そこで降水確率の意味を調べてみました! 気象庁のホームページによると、降水確率とは、特定の時間に1mm以上の雨量(もしくは雪)になる確率のこと。雨量が1mmより多くなれば、それだけパーセンテージが上がるわけではないのですって。「降水確率が20%ならにわか雨、70%なら大雨」となんとなくイメージしてしまったワタシ、すっかり誤解していたようです。
では、降水確率を決めるのは何かというと、定義は2つあるそうです。一つは、例えば50%という予報が100回発表されたとき、そのうちのおよそ50回は1mm以上の降水があるという意味。同じような気象条件が100回あったら、50回は雨が降るだろうというデータに基づいているのですね。つまり、50%の場合は約半分の確率で雨が降るということですね。
もう一つは、予報区内で1mm以上の雨か雪が降る確率の平均値です。予報区内とは、北海道から沖縄までを11の地方予報区に区切り、それをまた府県予報区に分けたものです。また、平均値は、0、10、20、……100%(間は四捨五入)で表現するそうです(たしかに、降水確率52%なんて中途半端な数字は見たことがありません)。
つまり、「降水確率0%」でも0~4%の間の数値であり、降る可能性があるということ、反対に「降水確率100%」でも96~100%の間なので、降らない可能性がある点に注意が必要ですね。
ところで、降水確率予報って、案外歴史が浅いみたいです。日本初の気象観測所(当時は気候測量所)が開設されたのは、明治5(1872)年ですが、降水確率予報が開始されたのは、その100年以上後の1986年(東京地方のみ1980年から)。したがって、今は30年強の観測データしかありません。
しかし、観測データは日々増えていきますし、データを分析して数値予測を行っている気象庁のスーパーコンピュータシステムには、2018年以降、AI(人工知能)などの最新の技術が適用されています。降水確率に限らず、将来的な天気予報の精度向上には期待ができそうですね。
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国土交通省気象庁 天気予報検証結果と平成31年・令和元年PDF(2019年)
イラスト:飛田冬子