素朴な疑問字を綺麗に書くにはどうすればいいの?

公開日:2019/05/24

字を綺麗に書くにはどうすればいいの?

 

メールやLINEでのやりとりが当たり前になった現代。インターネットやスマホが登場する前に比べると、文字を書く機会がぐっと減りましたよね。日常的に字を書かなくなった分、漢字を忘れてしまったり字が汚くなったりしてるのは、ワタシだけ!?

 

お礼状や年賀状など、ここ1番というときには綺麗な字を書きたい! そこで、字を綺麗に書くためにはどうすればいいのかについて調べてみました。

 

有名なのは「六度法(ろくどほう)」という方法です。これは富澤敏彦氏が中国古代の楷書体を研究して生みだしたという、文字の書き方です。

 

「六度法」で綺麗な字を書くポイントは3つ。1つ目は、「右上がり六度法」。字の横線を書くときに、6度程度右肩上がりにするように書くこと。6度というのは、時計の14分の針の角度と同じ。このわずかな傾きを加えることで字が綺麗に見えるのだそう。

 

2つ目は、「右下重心法」。「月」や「川」などの場合、右側の縦線を左側の縦線と下の辺が揃うように長めに書きます。右の縦線を意識して長く書くことで右下に重心が移り字に安定感が出るのだとか。

 

3つ目は、「等間隔法」。「三」や「川」などの線と線の間を等間隔にします。これは、無意識にやっている方が多いかもしれません。

 

「六度法」は、練習帳や教則本も発売されているほか無料のiPhoneアプリもあります。アプリなら、タッチペンでスマホに字を書きながら練習ができるので、気軽に始められますね! 

 

字を綺麗に書く方法としてほかに注目してみてほしいのが、ペン字教室「myMOJI(まいもじ)」を主催する萩原季実子さんが考案した「美文字メソッド」。

 

「美文字メソッド」では、横線を書くときに真っ直ぐに書くのではなく、しならせるように書きます。「一」「二」「三」の字を例にした場合、「一」は、弓なりにしなるように書きます。「二」の上の線はやや右肩上がりに短く、下の線は弓なりにしならせます。「三」の場合は、上の線を右肩上がりに短く、真ん中をまっすぐ、下の線を弓なりにしならせるように書くといった具合です。

 

ほかには、「田」や「目」などの中の線を書くときに、上下や左右を縦横の線にきちっとつけるのではなく空きを作るのもポイント。「口」などの四角の形をした漢字は、下が細くなるよう逆台形に書きます。

 

書道で字の書き始めのときに筆をぐっと落とすようにする斜め45度の打ち込みがありますが、漢字とカタカナを書く際にその打ち込みを入れるのもコツ。めりはりのついた綺麗な字になりますよ。美文字の練習帳も発売されているので、学んでみたい方はぜひ!

 

特に方式にはこだわらないけれど、字を綺麗に書く練習をしてみたいときは? その場合は、100円ショップで購入できるペン字の練習帳がおすすめ! 毎日コツコツと字を書く練習を続けるうちに、少しずつ綺麗な字が書けるようになるかもしれません。

 

 

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参照:六度法

   my MOJI

   はたラボ

 

字が綺麗な人は頭も良さそうに見えます
字が綺麗な人は頭も良さそうに見えます

 

イラスト:飛田冬子

 


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