素朴な疑問電車の乗車率100%ってどのくらい混んでいるの?

公開日:2019/04/18

電車の乗車率100%ってどのくらい混んでいるの?

 

今年のゴールデンウィークは最大10連休になるということで、すでに人気の観光施設や飛行機・新幹線チケットなどは予約で一杯、なんてことも多いようです。

 

連休に突入するとニュースでは高速道路の渋滞情報などを盛んに流します。「●●インターから△△ジャンクションまで断続的に25kmの渋滞となっています」なんて聞くだけで「うわ……」と疲れた気分になりますよね。同じく新幹線なんかも帰省ラッシュの様子を「乗車率はいずれも120%を上回っています」と表現してます。これを聞くと「すごく混んでいるんだろうな」となんとなくは予想できますが、実際にそれがどれくらいなのかはわかりにくいですよね。

 

そもそも「乗車率100%」というのはどのくらいなのでしょうか? ちょっと気になったので調べてみました。調べてみると、乗車率は新幹線といわゆる普通の電車(在来線や私鉄各線)では算出の仕方が違うようです。

 

まず電車の乗車率については路線バスなどと同様、「座席に座っている人+立ってつり革や手すりに摑まることができている人+その他立っている人」の数で算出しているそうです。

 

国土交通省が示す乗車率の目安は、
・100%⇒定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
・150%⇒肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
・180%⇒体が触れ合うが、新聞は読める。
・200%⇒体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
・250%⇒電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない。

 

とされています。

 

つまりお父さんたちが毎朝乗っている電車はだいたい乗車率200%以上になっている、ということなんですね。(あ~ぁ、かわいそう……)

 

いっぽう新幹線の場合は、座席に座って乗車するのが原則なので座席の埋まり具合(発券数)によって算出しているんだそう。指定席であれば発券数=乗車している人数となりますが、自由席の場合は発券数で計測することができないので目測となるそうなんです。自由席は1両で65~100席あるそうなので、乗車率120%となると20人くらいの人たちが通路やトイレ前などのデッキに立っている状態、というわけ。かなり窮屈な感じですよね。

 

ちなみに全車指定席となっている新幹線は指定席の乗車券をもっていないと乗車できないので、乗車率が100%を超えることはないわけです。

 

いろいろ調べていたらなんだかどこか行きたくなっちゃいました! ワタシも旅行の計画でも立てようかしら。

 

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参照:一般社団法人日本民営鉄道協会

   国土交通省 主要区間の平均混雑率推移

 

「袖触れ合うも多少の縁」どころじゃないわね
「袖すり合うも多生の縁」どころじゃないわね

 

イラスト:飛田冬子

 


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