- ハルメク365トップ
- 素朴な疑問
- なぜ新年度は4月からなの?
素朴な疑問なぜ新年度は4月からなの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、近所の小学生からこんな質問をされました。
「ねえねえ、1年の始まりは1月でしょ。なのに、どうして学校は4月から始まるの?」
ギク。「学校は4月始まり」が当たり前だと思っていたから、なぜ? なんて考えたこともなかったです。
思えば学校も会社も、新年度は4月から。海外留学した知人から、9月始まりの国があると聞いたこともありますが、よく考えたら年度始まりってどうやって決まるんでしょう。答えられないままじゃ悔しいので、調べてみました!
歴史をさかのぼると、子どもたちが学校で勉強するようになったのは、全国で寺子屋や藩校が盛んになった江戸時代からのこと。当時は今のように決められた入学時期はなく、いつでも入学できたようです。江戸幕府の将軍も侍も、学び舎に集まる子どもたちも、みんな「1月に始まり12月で終わる」暦通りの1年を過ごしていたわけですね。
ところが時代が明治に変わると、最初に異変が起きたのが「会計年度」。長らく日本の主産業は稲作を中心とした農業だったわけですが、明治政府は江戸時代のように税金(年貢)をお米で納めるのではなく、お米を市場で売って現金化し、その現金で税金を支払う制度に変えたんです。
そうなると江戸時代より税収が入る時期が遅れてしまい、1月までに各種清算や給料の支払い、次年度の予算編成が間に合わなくなっちゃった。さあ大変! 窮地に立たされた明治政府が、思案の末に思い付いたのが
「そうだ、年度始まりを変えればいいんだ!」
会計年度は何度かの変更の末、1886年(明治19年)より4月を年度始まりと法律で定められたのです。その頃世界一の経済大国だったイギリスに倣って、日本も4月始まりになったという説もありますが、後に徴兵令が改正されて徴兵対象者の届出が4月締切になったのを受け、学校も4月始まりになったといわれています。
まさか年度の始まりが大人の事情によって変えられていたとは、小学生にはちょっと説明しづらい……。
ちなみに世界に目を向けてみると、アメリカやヨーロッパ諸国、ロシア、中国など大多数の国が「9月始まり」なんですって(州や地域、学校によって異なる場合もあります)。会計年度は日本と同じ4月始まりのイギリスも、学校は9月始まり。
国際基準に合わせて、日本でも学校を9月始まりに変えようという動きもあります。そのうち桜ではなく紅葉の季節に入学式……なんて時代が来るかもしれませんね。
■人気記事はこちら!
イラスト:飛田冬子
-
素朴な疑問 2024.03.02
雛人形ってどうやって処分したらいいの?
-
素朴な疑問 2020.10.05
雛人形を早く片づけないと、お嫁に行き遅れるの?
-
トピックス 2023.03.08
素朴な疑問ランキング ベスト100
- いいね 44
- びっくり 1
- 役に立つ 2
- 泣ける 0
\ この記事をみんなに伝えよう /
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?