公開日:2018/09/02

23

素朴な疑問

なぜ新年度は4月からなの?

なぜ新年度は4月からなの?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

先日、近所の小学生からこんな質問をされました。
「ねえねえ、1年の始まりは1月でしょ。なのに、どうして学校は4月から始まるの?」

 

ギク。「学校は4月始まり」が当たり前だと思っていたから、なぜ? なんて考えたこともなかったです。

 

思えば学校も会社も、新年度は4月から。海外留学した知人から、9月始まりの国があると聞いたこともありますが、よく考えたら年度始まりってどうやって決まるんでしょう。答えられないままじゃ悔しいので、調べてみました!

 

歴史をさかのぼると、子どもたちが学校で勉強するようになったのは、全国で寺子屋や藩校が盛んになった江戸時代からのこと。当時は今のように決められた入学時期はなく、いつでも入学できたようです。江戸幕府の将軍も侍も、学び舎に集まる子どもたちも、みんな「1月に始まり12月で終わる」暦通りの1年を過ごしていたわけですね。

 

ところが時代が明治に変わると、最初に異変が起きたのが「会計年度」。長らく日本の主産業は稲作を中心とした農業だったわけですが、明治政府は江戸時代のように税金(年貢)をお米で納めるのではなく、お米を市場で売って現金化し、その現金で税金を支払う制度に変えたんです。

 

そうなると江戸時代より税収が入る時期が遅れてしまい、1月までに各種清算や給料の支払い、次年度の予算編成が間に合わなくなっちゃった。さあ大変! 窮地に立たされた明治政府が、思案の末に思い付いたのが

 

「そうだ、年度始まりを変えればいいんだ!」

 

会計年度は何度かの変更の末、1886年(明治19年)より4月を年度始まりと法律で定められたのです。その頃世界一の経済大国だったイギリスに倣って、日本も4月始まりになったという説もありますが、後に徴兵令が改正されて徴兵対象者の届出が4月締切になったのを受け、学校も4月始まりになったといわれています。

 

まさか年度の始まりが大人の事情によって変えられていたとは、小学生にはちょっと説明しづらい……。

 

ちなみに世界に目を向けてみると、アメリカやヨーロッパ諸国、ロシア、中国など大多数の国が「9月始まり」なんですって(州や地域、学校によって異なる場合もあります)。会計年度は日本と同じ4月始まりのイギリスも、学校は9月始まり。

 

国際基準に合わせて、日本でも学校を9月始まりに変えようという動きもあります。そのうち桜ではなく紅葉の季節に入学式……なんて時代が来るかもしれませんね。

 

 

■人気記事はこちら!

 



 

じゃ早生まれはどうなる?
じゃ早生まれはどうなる?

 

イラスト:飛田冬子

 


この記事をマイページに保存

\この記事をみんなに伝えよう/

ページ先頭へ