人生相談:夫がマナーを守らない!指摘すると逆ギレ…
2022.08.122023年10月16日
素朴な疑問
お辞儀の意味は?日本人が挨拶で頭を下げるのはなぜ?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ご近所さんが海外留学生を受け入れるホストファミリーになったんですって。困ったことがあったようなので、事情を聞いてみると「日本人はなぜ挨拶の時に頭を下げるの? 」と聞かれて答えられなかったんだそう。
改めて言われると、なぜなのかワタシもわからないわ。これから海外の方と関わることもあるかもしれないし、いい機会なので調べてみることにします!
日本人が挨拶で頭を下げるのはなぜ?起源は?
日本人の「お辞儀」の本来の意味は、急所である頭を下げることで、相手に対して“敵意がない。自分は無防備である”ということを示しているといわれています。現在では、頭を下げることで相手に対しての敬意や感謝、申し訳ないという気持ちを伝える意味合いの方が強くなっています。
もともとお辞儀は仏教が広まった500年〜800年頃(飛鳥時代〜奈良時代)に中国から日本に伝わったものです。現代のように立ってお辞儀をする立礼(りつれい)が定着したのは、天武天皇が両手を地面につけてひざまずく礼法を禁止したからだともいわれています。
ちなみに、中国でも日本と同じようにお辞儀をするのかというと、そうではありません。
日本ではすれ違うときに会釈をするなど頻繁にお辞儀をしますが、中国では心から感謝をしているときや深く謝罪するときなど、最敬礼をする際にお辞儀を使います。
お辞儀の種類と使い分け方
ひと口にお辞儀といっても、以下のようにいくつかの種類があります。
- 会釈:立ったまま上体を15度に傾ける一般的なお辞儀で、比較的親しい関係性の人へ挨拶の言葉とともに使われる
- 敬礼:立ったまま上体を30度に傾ける、会釈よりも儀礼的なお辞儀で、初対面の人やお客様に敬意を表すときに使われる
- 最敬礼:立ったまま上体を45度に傾ける、もっとも敬意を表したお辞儀で、感謝やお詫びの気持ちを伝えるとき、目上の人や尊敬する人に対して使われる
お辞儀をする習慣がある国はアジアや欧米などでもみられますが、用途で使い分けるのは日本独自の習慣です。
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参照:家庭画報.com
イラスト:飛田冬子