素朴な疑問「おこがましい」の意味って?正しい使い方は?

公開日:2023/03/10
「おこがましい」の意味って?正しい使い方は?
「おこがましい」の意味って?正しい使い方は?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

リビングでくつろいでいたときのこと。「今日、会議で新入社員に意見を求めたら、自分が口を挟むのはおこがましいですが……って言っていたんだけど、おこがましいってどんな意味だっけ」とダンナさん。

 

おこがましいって言葉について、意味はなんとなくわかっていたつもりだけど、正しい意味をちゃんと考えたことはありませんでした。いい機会なので調べてみます!

 

おこがましいの意味

おこがましいの意味

"おこがましい"という言葉には、大きく2つの意味があります。

 

1:身の程をわきまえない。差し出がましい。分不相応で生意気だ

2:ばかげている。ばかばかしい。みっともない

 

おこがましいは、古くから使われている大和言葉のひとつです。

 

ばかげているという意味の「をこ」に、「がまし」という接尾語をつけ、「をこがまし」という形容詞として使われており、あの有名な源氏物語の中にも登場します。

 

「をこ」は漢字で「烏滸」や「痴」と表記されることから、おこがましいは漢字で「烏滸がましい」もしくは「痴がましい」と表記するのが一般的です。

 

現在では、「みっともない」という意味が転じて、「分をわきまえていない」「身の程知らず」という意味を中心に使われるようになりました。

 

おこがましいの使い方・例文

おこがましいの使い方・例文

"おこがましい"は、普段はあまり使う機会はありませんが、ビジネスシーンなどで目上の人に意見するような場合に、その「口を挟む」という行為が出しゃばった行為であると前置きする謙遜の意味を込めた言い方として使われます。例えば

 

  • 私の立場で意見を申し上げるのはおこがましいかもしれませんが……
  • おこがましいお願いで申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いします。
  • お客様に対して、おこがましい態度をとらないよう注意しましょう。

 

"おこがましい"は、基本的には自分を下げる言葉です。明らかに自分の方が相手よりも経験や立場、年齢が上の場合は嫌味っぽく聞こえてしまうかもしれないので注意しましょう。

 

"おこがましい"を使うのと同じ場面で、"あつかましい"や"差し出がましい"と「出過ぎたまね」を指す言葉を使うことがあります。

 

しかし"あつかましい"は「遠慮がない」「ずうずうしい」、"差し出がましい"は「必要以上のおせっかい」という意味合いが強くなり、「分不相応」などの意味が中心の"おこがましい"とはニュアンスが若干異なるため、使用する際には注意が必要です。

 

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参照:kufura

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ハルメク子さん
今度ワタシも町会長と話すときに使ってみようかしら!

 

イラスト:飛田冬子


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