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公開日:2023年09月11日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夕飯の買い物へ行こうと外に出ると、大荷物を抱えた町会長さんとばったり。「そんなにたくさんのお菓子、どうするんですか? 」と聞くと「今夜はお月見どろぼうだよ! 」ですって。
お月見どろぼう? 確か子どもたちが小さかった頃、そんな絵本を見たような……。今年の十五夜は9月29日金曜日。その前にお団子でも食べながら調べてみましょう。
お月見どろぼうとは、旧暦8月15日の十五夜(中秋の名月)に、お供え物を近所の子どもが盗み食いする習わしです。
江戸時代頃からある習わしで、昔は、縁側や庭に供えられた月見団子を子ども達がこっそりとって行きました。とられた家は、怒るのではなく縁起が良いと喜ぶのが特徴です。
「団子盗み」や「団子どろぼう」、「団子突き」などと地域によって呼び名や方法は異なりますが、長い棒や竹竿の先につけた針金や鉤などで月見団子を突き刺して盗みとることが多かったそうです。
お月見は、名月を愛でるだけでなく、月の満ち欠けが農作物の出来に関わっているため、月見団子に里芋、枝豆、くり、柿など秋の収穫物の初物をお供えして収穫に感謝する意味があります。
そのため、お月見どろぼうでお供え物をとられると縁起が良いといわれる理由には、自然の恵み、秋の実りを独り占めせず皆で分かち合おうとする昔の知恵の名残という説や、子どもは月からの使いとみなされ、“お供え物が全部なくなる方が縁起が良い、盗られた家は豊作になる”と考えられていたという説があります。
また、子ども達にとっても“盗った団子を食べると健康でいられる、供えられた豆腐を食べるとお腹が痛くならない”とする地域もあったようです。
お月見どろぼうは、現在でも愛知県日進市や名古屋市、三重県四日市市などで伝統行事として根強く残っていますが、十五夜にお供え物をする地域も少なくなり、風習自体を知らない子どもたちも多くなっています。
現代では、縁側のある家が少なくなり、勝手に他人の敷地内に入れなくなりました。
そのため、今でもお月見どろぼうを実施している地域では、各家庭でお菓子やお供え物を事前に用意し、そこに子ども達が「十五夜でーす」と声をかけてから入るなど、時代に合わせた形がとられています。
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参照:All About
イラスト:飛田冬子
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