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2022年06月21日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
できる限り節約したいのが、光熱費。毎月必ずかかるものなので、少しでも節約できると1年で大きく差が出ます。
普段、家庭での生活に使っているガスは大きく分けると「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類。
プロパンガスは高いと聞いたことがあるけれど、それぞれどんなメリット・デメリット、違いがあるんでしょうか?気になったので調べてみました!
都市ガスとプロパンガス(LPガス)は、どちらも家庭で使用するガスで、ガスコンロに火を付けたり、給湯のために使います。
しかし、違いは意外にもたくさん!ここからは、6つの違いをご紹介します。
都市ガスとプロパンガスでは、原料・成分が違います。
都市ガスはメタンが主成分の液化天然ガス(LNG)を使用しています。
一方、プロパンガスはプロパンやブタンが主成分の液化石油ガス(LPG)を使っています。不動産で物件探しのときに見かけることがある「LPガス」とは、プロパンガスのことです。
ガスの供給方法にも違いがあります。
都市ガスは、地下のガス導管を通じて供給されます。ガス導管は広域に設置されており、ガスタンクから送られるガスを各家庭に届けています。
プロパンガスは、契約している家庭にガスボンベを届ける仕組みです。プロパンガスの場合、ガスボンベを定期的に交換する必要があります。
都市ガスの場合、供給にはガス導管網の整備が欠かせません。それには多額な設置費用と費用回収が必要になります。そのため、主に人が多い都市部に供給されています。
プロパンガスはガスボンベと設置のための装置があればどこでも供給可能であるため、全国で利用可能です。
都市ガスとプロパンガスでは、火力に違いがあります。プロパンやブタン(プロパンガスの主成分)は熱量が高く、火力が強いことが特徴です。
一方、メタン(都市ガスの主成分)はプロパンやブタンに比べて、火力は弱くなります。
しかし、都市ガス用コンロとプロパンガス用コンロではガスが出る量が違う(都市ガス用の方がガスが多く出る)ため、料理中などガスの使用中に火力の差を実感することはありません(コンロに都市ガス用とプロパンガス用があるのを初めて知ったわ)。
都市ガスは、空気よりも軽いガスです。そのため、都市ガスの場合はガス漏れ警報器を「キッチンの上部」などに取り付けます。
プロパンガスは空気よりも重く、もしもガス漏れが起きた場合は足元にたまるため、ガス漏れ警報器を床の低い位置に設置します。
都市ガスはもともと、国の認可を受けた規制料金をもとにガスの価格を設定していましたが、2017年4月から「都市ガスの全面小売り自由化」が行われ、料金を小売事業者が自由に設定できるようになりました。また、消費者も自由にガス会社を選べます。
プロパンガスの場合、ずっと以前から自由に価格設定ができるようになっており、事業者によって価格に差が出るケースも少なくありません。
現在では、都市ガスもプロパンガスも、消費者が自由にガス会社を選ぶことが可能です(賃貸物件や集合住宅の場合は、大家さんや管理組合の意向で決まります)。
都市ガスは、プロパンガスよりも料金が安いことがメリット。また、環境負荷も低いとされています。一方、供給エリアが限られていること、災害の復旧時に時間がかかることはデメリットです。
プロパンガスは、災害の復旧が素早いことがメリット。破損した部品などを交換すれば使えるようになります。また、場所を選ばず全国で利用可能です。ただし、都市ガスに比べると平均価格が1.8〜2倍ほど高くなります。
都市ガスとプロパンガス。それぞれのメリット・デメリットを知った上でどちらか選ぶことが大切ね!
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参照:引越れんらく帳
イラスト:飛田冬子