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2022年06月11日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
娘とスーパーで買い物をしていたとき、ミネラルウォーターを購入しようとしている娘に「お母さん、なんとなくイメージで軟水を選んでいたけど、硬水と軟水って何が違うの?」と聞かれ困ってしまいました……。
海外のミネラルウォーターは硬水が多いけれど、日本のミネラルウォーターやウォーターサーバーは軟水と聞いたことがあるわ。
硬水と軟水にはどんな違いがあるのか、それぞれに合うお料理も知っていたら便利よね。気になったので、調べてみました!
硬水と軟水の違いは「硬度」です。水1Lあたりのミネラル(カルシウムやマグネシウム)の含有量を指します。WHO(世界保健機関)では、硬度が120mg以上だと硬水、120mg未満だと軟水と定められています。
では、具体的に軟水と硬水はどのような違いがあって、どんなふうに使い分けたらいいのでしょう?
軟水はなめらかで口当たりがいい、味のない水。「水に味なんてあるの?」と思う人が多いのは、日本の水は軟水であることが多いからという理由があります。
軟水が向いているお料理は「日本料理」。繊細な味付けが必要となる日本料理には、無味無臭といわれる軟水を使うのがオススメです。
また、軟水は石けんの泡立ちがいいことや、肌や髪の毛に優しいというメリットがあります。
しかし、軟水はミネラルの含有量が少ないので、ミネラルを水から補給したいという人には不向きです。
硬水は少し苦みがあり、クセがあると感じる人もいます。その分ミネラルが豊富に含まれているので、水を飲むことで不足しがちなミネラルを補給できるというのは大きなメリットです。
軟水が日本料理に適しているのに対して、硬水は洋風の煮込み料理やパスタを茹でるのに最適!硬水のミネラルは、肉の臭みを消してくれたり、コシのある麺に仕上げてくれたりするなどのうれしい効果があるのです。
一方で、硬水の中でも200mg/Lを超えるミネラルが含まれている水は、水中のマグネシウムやミネラルが固形物として残り、電気ポットややかんの口を白くしてしまうこともあります。また、硬水は石けんの泡立ちが悪く、肌のつっぱりや髪のパサつきが起こることもあります
日本の水道水やミネラルウォーターはほとんどが軟水(日本の水道水の平均硬度は50~60mg/L)。そのため、日本人は幼少期から軟水を飲みなれているので、いきなり硬水を大量に飲むのはお腹を壊す可能性もあることからも、控えた方がよさそう。
ところで、日本に軟水が多い理由は何かというと、日本の地形に関係しています。
地下水の硬度は、雨水が地下水となり土壌や岩盤に接することでミネラルが溶けだして増していくのですが、日本は山や坂などの傾斜が険しい場所が多く、地下に水がとどまる時間が短いことから、ミネラルが溶け出す時間も短くなり軟水が多くなるのです。
ちなみに、地形がなだらかなヨーロッパの水は硬水、アメリカは地域によって硬度が違うので、ニューヨークは軟水、ラスベガスは硬水などバラバラ。海外旅行に行くときは水道の水を飲んだりしてお腹を壊さないように気を付ける必要があるわね!
日本料理には軟水、洋風の煮込み料理などには硬水が合うことがわかったけれど、お茶やコーヒー、お酒との相性はどうなのかしら?
基本的に、日本茶は軟水で入れるとうまみや苦み、渋みのバランスが程よく出ます。しかし、緑茶は硬水を使用することで渋みが和らぎ飲みやすくなります。お茶の種類によって軟水と硬水を使い分けるのがいいってことだから、覚えておきたいわね!
コーヒーは軟水だとまろやかに、硬水だと苦みが際立つように感じられます。
ウイスキーの水割りも軟水と硬水で味に変化が。軟水だと口当たりがなめらかになり、硬水だとミネラル成分が味に深みを与えてくれるから、好みで使い分けられそうね。
今度ウイスキーの水割りをダンナさんと飲み比べてみようかしら。水を使い分けることで、自分好みの味を見つけるなんておしゃれよね!
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参照:アクアクララ
イラスト:飛田冬子