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素朴な疑問しらす干し・ちりめんじゃこ・釜揚げしらすの違い
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
しらすは春が旬の魚ですね。店先には「しらす干し」「ちりめんじゃこ」「釜揚げしらす」が並んでいるので、毎回、どれにしようか悩んじゃいます。「硬さの違い」だとぼんやり思っていたけれど、実際はどうなのでしょう。気になるので調べてみます!
しらす干し・ちりめんじゃこ・釜揚げしらすの違い
しらす干し・ちりめんじゃこ・釜揚げしらすは、どれもしらすを加工したものです。しらすは、カタクチイワシやマイワシなどの稚魚のことで、体に色素のない稚魚を指します。ですので、しらす干し・ちりめんじゃこ・釜揚げしらすは、魚の種類の違いではなく、加工方法の違いになります。
鮮度が短いしらすは、保存性を高めるために、水揚げするとすぐに塩ゆでにされます。その後、乾燥させることで、水分量の違うしらすとなり、呼び分けられています。
- 釜揚げしらす
しらすを塩ゆでしたもの。水分率は75~88%
- しらす干し
ゆでたしらすを機械や天日で干したもの。水分率は65~72%
- ちりめんじゃこ
しらす干しよりさらに乾燥させたもの。水分率は35~50%
水分が多いほど、軟らかく食べやすいのですが、日持ちはしません。逆に水分が少ないと固くなりますが、保存性が高まり、うま味も強く感じられます。
また、呼び方には地域で違いもあります。関東では、しらす干し製品全般を「しらす干し」、関西では「ちりめん」「ちりめんじゃこ」と呼んでいます。
しらすの栄養
小さな魚ながら骨まですべて食べられるしらすは、栄養がいっぱいです。骨粗鬆症予防や成長期のお子さんなど、栄養バランスのいい食事をとりたい方にオススメです。
しらすには、歯や骨をつくるために必要な「カルシウム」が多く含まれます。また、カルシウムの吸収を高める「ビタミンD」も豊富にあるため、効果的な摂取ができます。
さらに、カルシウムとともに必要なミネラルの「マグネシウム」、血液をつくる作用の「ビタミン12」や、血液をサラサラにする効果がある「EPA(エイコサペンタエン酸)」、脳の活性化を促す「DHA(ドコサヘキサエン酸)」の成分も含まれています。
また、しらす干しやちりめんじゃこは、干すことで栄養成分が増えています。特にビタミンDが多く含まれます。ただし、水分が少ないほど塩分量が多くなるので、食べ過ぎに注意しましょう。
最後に、栄養バランスを整え、吸収をよくする食材を紹介します。一緒に食べると効果UPが期待できるのは、食物繊維やビタミンKを補う納豆。また、カルシウムの吸収を助けるクエン酸やリンゴ酸を含む梅干しや酢、レモンなどもおすすめです。
しらすが生で食べられるのは数時間ほどですが、最近は冷凍技術の向上や輸送手段の発展で、生に近いものが手に入りやすくなりました。さらにしらすの食べ方が広がりそうですね。
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イラスト:飛田冬子
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