素朴な疑問日本に建国記念日はないって本当?

公開日:2022/03/13 更新日:2023/02/11

 

日本に建国記念日はないって本当?
日本に建国記念日はないって本当?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と言いますが、2月は日数が少ない上に天皇誕生日の祝日が加わり「あっという間に終わる感」がパワーアップしたような気がする今日この頃です。

 

ところで天皇誕生日と並ぶ2月の祝日といえば2月11日の「建国記念の日」ですが、よく見たら名前に「の」が入っていることに気付きました。普通に「建国記念日」じゃダメなのかしら? 気になるのでさっそく調べてみましょう!

 

建国記念日とは

建国記念日とは

建国記念日というのは、自国の建国を祝う日として世界各国で定めている祝日のこと。要するに国の基礎ができた重要な日を指すわけですが、一言に「建国」と言っても定義は国によってさまざまです。

 

例えばアメリカは、イギリスから独立した7月4日を「独立記念日」として盛大にお祝いしています。中国では、毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言した10月1日から1週間を「国慶節」と呼び、大型連休になっています。フランスではバスティーユ牢獄襲撃事件が起こりフランス革命が始まった7月14日を「革命記念日」とし、パリ祭の名でさまざまなイベントが開催されます。日付や定義は違うものの、国家成立の日として盛大にお祝いをして一体感を味わう日であることは共通しています。

 

建国記念の日の起源

建国記念の日の起源

では、日本はどうでしょう? 平成29年に公布された「国民の祝日に関する法律」によると、建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う」日であると定められています。これは「日本書紀」の中で初代天皇である神武天皇が即位したとされる日に由来するもので、現代のグレゴリオ暦で2月11日にあたることから、この日を「紀元節」と呼び、建国祭りの通称で昔から広くお祝いされていたそうです。

 

戦後「天皇を中心とした国民の団結力が高まるのではないか」という懸念から、GHQの意向で紀元節は祝日でなくなりました。けれど、次第に紀元節を復活させようという気運が高まり、1966年に「建国記念の日」と改名する形で祝日に制定。翌67年から適用されたのが、現在まで続いている2月11日の建国記念の日です。

 

なぜ建国記念日ではなく「建国記念の日」と呼ぶかというと、ルーツである神武天皇は歴史学上は実在の人物ではなく「神話」として扱われているため、他国の建国記念日のように国の起源として定かでないというのが理由のようです。

 

また、過去に「建国記念日を決めよう」としたことがあったそうですが、日本国憲法の施行日やサンフランシスコ講和条約の制約日、聖徳太子が十七条憲法を制定した日など、さまざまな候補が上がり大論争になったんだとか。

 

最終的には民間に浸透している紀元節をベースに、名前に「の」を入れて「日本という国があることを祝う日」とすることで決着。史実ではないけれど、国を思う日として大切にしようということなんですね。たった1文字ですが、そんな深い意味があるとは知りませんでした!

 

日本の祝日って、よく見ると「の」がつく日がけっこうあるんですね。1文字に思いをはせながら、貴重な祝日を楽しもうと思います!

 

 

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参照:BCN+R

   tenki.jp

   日本文化いろは事典

   内閣府

 

こうなったらワタシもハルのメクコにしようかしら!
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イラスト:飛田冬子

 


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