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2022年02月20日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
買い物の支払い時に硬貨をごそごそと探していて、ふと思いました。どうして5円玉と50円玉には穴があいているのかしら? 気になったので調べてみます!
5円玉と50円玉のように穴があいている硬貨のことを、正式には「有孔貨幣」といいます。有孔貨幣のメリットは大きく3つあります。
それでは、なぜ、5円玉と50円玉に穴があいているのでしょうか。
まず、5円玉が登場したのは1948(昭和23)年で、穴はあいていませんでした。当時の1円玉は5円玉と同じ黄銅で出来ており、色、デザイン、大きさが似ていました。そこで、違いをわかりやすくするため、翌年(1949年)から穴があいた5円玉が発行されました。
ちなみに黄銅製の1円玉は、原料価格が上昇した影響で1950(昭和25)年に製造が終わり、5年後には現在のアルミニウム製となりました。
一方、50円玉の発行は1955(昭和30)年。最初は穴があいておらず、今よりも直径が4mm大きいものでした。2年後に100円玉が発行されたのですが、やはり色や大きさが似ていて間違えやすかったため、1959(昭和34)年以降は、先に発行されていた50円玉に穴が空けられました。
現在、製造されている硬貨は、1円、5円、10円、50円、100円、500円の6種類。経済状況の変化によって、原料や大きさ、デザインなど最初につくられたものから変わってきています。
キャッシュレス時代で、硬貨を手にする機会が減っていますが、あらためて硬貨を見てみると、きれいな絵柄ですし、触っただけで区別できる優れたユニバーサルデザインですね。
ちなみに穴あき硬貨は世界的にも珍しく、友人は海外に行くとき5円玉をお土産にしていました。普段、邪魔モノ扱いしがちの硬貨ですが、見直しちゃいました!
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参照:QuizKnock
イラスト:飛田冬子