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2021年12月07日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
年末が近くなると、どんな年越しにしようかなと考えるのが楽しみに! ところで、大みそかといえば除夜の鐘ですが、どうして108回もつかれるのでしょうか? 気になったので、さっそく調べてみました。
もともと仏教では、正月とお盆にご先祖様を祀る習慣があったそうです。それが年月を経て、お盆はご先祖様、正月は年神様をそれぞれお参りするようになりました。この正月の儀式がやがて除夜の鐘をつく風習のみとなって現在も受け継がれているようです。
除夜の鐘は12月31日の夜から、年が変わる1月1日0時をはさんで108回つかれます。除夜の鐘は、深夜からつき始めて年内に107回、そして年が明けたときに最後の108回目をつくのが一般的です。ですが、回数や除夜の鐘をつくタイミングなどは、お寺によって異なることもあるようです。
除夜の鐘で使われるお寺の大きな釣鐘は「梵鐘」(ぼんしょう)と呼ばれており、朝夕や法要の時間を知らせる役割だけでなく、人々の苦しみ・悩みを断つ力があるといわれています。
除夜の鐘を「108回」つくのは、諸説ありますが、有名なのが仏教における煩悩の数。その他にも1年を表す数、四苦八苦(苦しみ)を表す数などといわれています。それぞれを簡単に紹介します。
仏教では、人間が日頃から抱える苦しみ、欲望、怒りなど、108の煩悩を持っているとされています。
1年間の数(12)と、1年を24の季節に分ける二十四節気(にじゅうしせっき)の数(24)、1年を72の季節に分ける七十二候(しちじゅうにこう)の数(72)をそれぞれ足した数。
仏教用語で「避けられない苦しみ」を意味している「四苦八苦」に由来しているという説も。四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)をそれぞれかけて足した数字。
108回つくのは諸説あるものの、いずれも除夜の鐘を鳴らすことで、その年の苦しみや悩みを取り去り、新たな気持ちで新しい年を迎えましょうという意味が込められていますのですね。
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参照:村松山 虚空蔵堂
イラスト:飛田冬子