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2021年12月04日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
水族館の大きな水槽で、ゆうゆうと泳ぐ魚を見ていると癒やされますね。水槽の中と外で遮られているものがなくて、まるで海の中にいるみたい! ところで、気になるのが、どうやって水族館の水槽を掃除しているのかってこと。気になるので、調べてみます!
水族館では、水槽の水をすべて抜く大掃除を年に数回行っているそうです。掃除をすることで水質を保てるため、水槽の中の魚たちの健康維持にとっても大切な作業です。
今回は、東京都豊島区にある人気水族館「サンシャイン水族館」の水槽掃除を紹介します。
まず最初に、水槽の水を2割ほどに減らして、網やバケツを使って魚たちを捕まえて別の水槽に移します。加えて、水が少ない状態だと、酸素濃度が低下してしまうため、魚が苦しまないように、素早く作業を行うのが重要になります。小さな生き物はサンゴや岩の隙間に隠れて、探すのもひと苦労。
すべての魚を移動したら、ようやく水槽の掃除ができる状態に。ガラス面や岩などに塩素をかけて漂白・殺菌。水洗いしてから中和剤を散布して、再び水洗いをします。掃除が終わったら、新しい海水を入れ、一日おいて水質が安定してから生き物を戻します。
ちなみに、別の水槽に移した生き物は、足りない魚がいないかしっかり数を確認し、すべての魚を捕獲したら、健康状態のチェックを行い、きれいになった水槽に翌朝戻すそうです。
こうした清掃作業を一般公開している水族館があるので、見学するのも楽しそうですね。
ところで、巨大水槽や頭上に広がる水槽など、迫力ある演出の水族館が人気ですが、「ガラスが割れたらどうしよう」と思ったことはありませんか。
水族館のガラスは、透明度が高くてよく見えることと、水圧に耐えうる素材が絶対条件です。そのため、建物の窓などに使われる一般的なガラスとは違い、アクリル製のガラスが使われています。
このアクリルガラス は、透明度が高く、耐久性に優れています。また、ガラス同士の接着や曲げる加工がしやすいという特性があります。もちろん割れる心配はありません!
ちなみに、沖縄県にある人気の「沖縄美ら海水族館」にある巨大水槽「黒潮の海」には、高さ8.2m、幅22.5m、厚み60cmのアクリルガラスが使われています。これは、厚さ4cmのガラス板を15枚張り合わせるなど、接着を重ねることで大きな1枚板を作り、水槽の躯体に接合しています。そうして柱が1本もない状態で、7500トンの水圧に耐える巨大な水槽を実現しています。
水族館のみなさんの丁寧な掃除と、画期的なアクリルガラスによって水槽を楽しむことができているんですね。水族館に行ったら、水槽にも注目してみましょう!
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参照:エキサイトニュース
イラスト:飛田冬子