素朴な疑問山を購入する人が増えているって本当?

公開日:2021/10/20

 

山を購入する人が増えているって本当?
山を購入する人が増えているって本当?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

コロナ禍を機に「田舎に家を買った」「リゾートマンションを借りている」という話をチラホラ聞くようになりました。ライフスタイルが大きく変わりつつあることを実感する日々ですが、中でも驚いたのが「山を買う人が増えている」という話。家を買うのはわかりますが、なぜ山を買うのかしら? 理由が全く想像できないので、早速調べようと思います!

 

山を購入する人が増加!

山を購入する人が増加!

山を購入する人が増えている最大の理由は、コロナの影響も後押ししたキャンプブーム。密を避けていつでも気軽にキャンプが楽しみたいと、プライベートなキャンプサイトとして山を購入する人が増えているんだとか。他人との接触に敏感な世の中だけに、誰もいない山の中でソロキャンプをしたり、気の置けない仲間や家族とバーベキューや焚火を楽しめたら最高ですよね。

 

また自然が好きな人にとっては、思う存分いつでも自然と触れ合える場所を持つことで、ストレスが多いコロナ禍の憩いの場や、自宅とは別の拠点を持つことができるというメリットもあるそう。都市部の住宅地と比べて、山林は数十万円~数百万円出せば3000坪の面積を手に入れられることも珍しくないので、都心に家を買うよりもはるかに安く購入できるお得感もありますよね。

 

一方、投資目的で山を購入する人もいます。現在は木材の価格が下がり、それに比例して山林の価値も下がってしまい、相続する際には「負動産」と呼ばれて嫌がられることもあります。それでも山を持っていると諸条件によっては、税金や融資の面でメリットがあり、山の管理整備に補助金をもらえる場合も。また、中長期的に見れば杉やヒノキなどが育っている山であれば、木材を高値で売買することで利益を得られる可能性もあります。

 

山を購入する方法

山を購入する方法

若い人でも山を購入する人が多いそうですが、そもそも誰に売ってもらえればいいのでしょうか?

 

最近では山林を扱う不動産業者や仲介業者も多く、山林専門の売買サイトもあります。また全国の森林組合に問い合わせることもできます。まずはそういうところで情報を集め、自分が欲しい場所や面積の山を探すところから始めます。

 

気になる物件が見つかったら、物件資料を取り寄せて下見や現地調査をし、地形や木の状態をチェック。購入を決めたら、申込金を支払って買付証明書を発行してもらいます。契約を交わして残金と、登記移転手続きや税金の支払いを済ませ、土地所有者届出をすれば完了。

 

維持費については、山林の場合は、基本的に固定資産税を支払うだけで、ほとんど費用はかからないそうです。固定資産税も小規模な山林なら年間数千円とお手頃。これならちょっと山を持ってみようかな、と思う気持ちもわかるわね!

 

ただし、場所や目的によってはデメリットもあります。税金が安いということはつまり「不動産としての価値が低い」ということ。仮にキャンプ場を運営しようにも、整地などの環境を整える必要や管理体制の整備など、さまざまな問題があります。また、山を維持し木を育てるには数十年と長い時間がかかり、その間は常にメンテナンスをして手をかけてあげる必要があります。大雨などによる土砂崩れや倒木のリスクもありますし、不法投棄の被害に遭うことも。

 

日本は国土の約6割が森林に覆われています。その一部を手に入れて、のびのびキャンプできたり、森林浴を楽しんだりできるのは最高だけど、山は自然の一部。どうすれば美しい山を守っていけるのか、先々のことを考えるのも大切ね。

 

 

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参照:テレ東プラス

   Yamakei Online

   山いちば

 

私は海や川も好きだけど、さすがに買えないわね……。
私は海や川も好きだけど、さすがに買えないわね……。

 

イラスト:飛田冬子

 


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