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2021年07月19日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
虹のように光る雲を、見たことがありますか? 昼間にふと空を見上げたら、偶然見つけて、慌てて写真を撮ろうと思ったのですが、あっという間に見えなくなっちゃいました。この雲は「彩雲(さいうん)」と言うらしいです。どんなときに見られるのか気になるので、ちょっと調べてみます!
晴れた日で、うろこ雲のような薄雲が太陽の近くにあるとき、雲の端が虹のように光って見えるのが彩雲です。雲の流れに従って見え方は変化し、あっという間に消えてしまうことも。
虹色に光る神々しい印象などから、彩雲は古くから縁起がいい雲とされてきました。瑞雲(ずいうん)、慶雲、紫雲(しうん)などの別名もあります。仏教でも良いことが起きる前触れ現象の「瑞祥(ずいしょう)」とされ、また、スピリチュアルな世界では、天からのメッセージとも言われているそうです。
でも、実は彩雲は特別珍しいものではなく、季節や場所に関係なく見ることができる気象現象なのです。
普段私たちが目にする雲は、水や氷の粒が集まって出来ています。その雲の粒に太陽の光が反射・散乱して、雲が白く見えたり灰色に見えたりします。また、厚い雲や薄い雲などの形や、遠くにあるか頭上かなど自分が雲を見る角度によっても雲の色は違ってきます。
上空の太陽に近いところに薄い雲がある場合、太陽の光は雲の粒(水の粒)を回り込んで(回折して)進みます。このとき、光の波長によって曲がり方や進み方が違います。
波長は、人間の目で見える範囲で最も長い部分は赤、橙、黄、緑、青、藍と続き、一番短い波長が紫になります。彩雲は、この波長の違いでさまざまな色が出現し、虹のように見えるのです。
彩雲は太陽の近くで見ることができますが、くれぐれも太陽光を直視しないよう気を付けてください。目を傷める危険があるので、サングラスをかけると安心ですね。また、撮影する場合には、太陽が入らないように建物などで隠すと、彩雲の色をきれいに撮ることができます。
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参照:ウェザーニュース
イラスト:飛田冬子