素朴な疑問漂白剤の正しい使い方や注意点は?

公開日:2021/07/06

 

漂白剤の正しい使い方や注意点は?
漂白剤の正しい使い方や注意点は?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

先日、ワンピースについたワインの染みを落とすために漂白剤を使ってみたら、生地の柄まで白っぽくなってしまってショック! やはり自分で漂白剤を使って汚れを落とすのは難しいのかしら? 漂白剤の使い方や種類について早速調べなきゃ!

 

漂白剤と洗剤の違い

漂白剤と洗剤の違い

洗濯洗剤でも落ちない頑固な汚れには漂白剤を使うイメージがありますよね。そもそも衣類の汚れを落とすために使う漂白剤と洗剤は、どのような違いがあるのでしょうか?

 

洗剤は、汚れに界面活性剤が吸着して、汚れを引きはがしますが、漂白剤は汚れを分解して汚れの色素を壊して汚れを落とします。

 

つまり、汚れそのものを取り除くのが洗剤で、化学反応で汚れを白く変化させるのが漂白剤です。

 

なるほど、汚れを落とす仕組みがそもそも違うんですね!

 

漂白剤の種類と特徴

漂白剤の種類と特徴

漂白剤にはいくつか種類があり、汚れによって使い分けるのがおすすめです。漂白剤は、大きく分けると「酸化型」と「還元型」の2種類に分けられます。

 

  • 酸化型漂白剤・・・汚れと酸素を結び付けて除去する。
  • 還元型漂白剤・・・汚れから酸素を奪い取って色素を除去する。

 

どちらも色素を分解させることで漂白します。そして「酸化型」はさらに次の2つ(塩素系、酸素系)に分けられます。

 

  • 塩素系漂白剤・・・アルカリ性で、酸素系に比べより漂白できる。白いワイシャツやタオルなどに有効。ただし、酸性洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するため、換気をするのはもちろん、体に触れないように注意してください。
  • 酸素系漂白剤・・・漂白力が塩素系よりも弱く、色柄物の漂白に向いている。粉末と液体では、粉末タイプの方が少し漂白力が強い。

 

塩素系漂白剤を使う際の注意点

塩素系漂白剤をワイシャツに使用すると、樹脂加工が施された襟の芯が化学反応を起こして黄色くなってしまうことがあります。事前に洗濯表示を確認し、漂白剤使用の可否を確認しておくのが大切です。

 

さらにゴムを使用したパンツなどは、ポリウレタン素材にダメージを与えてしまい、ゴムが伸びきってしまうことがあります。漂白剤の使用が可能でも、毎回漂白剤を使うのは避けた方がいいでしょう。漂白力が強い塩素系漂白剤は、色柄ものには不向きで、漂白剤の使用が可能な白いシャツやタオル、洋服の汚れた部分のみなどに使用しましょう。また、生地を傷めないために使用する頻度にも気を付けたいですね。

 

なかなか強力な塩素系、私が失敗したのはまさにこれだったのですね……。

 

では、改めて4種類の漂白剤の使い方についてまとめてみます。

 

  • (酸化型)塩素系漂白剤(液体)

汚れの対象:食べこぼし、血液、文房具、黄ばみ、黒ずみ
使用できる衣類:水洗い可能な白いもの
使用できない衣類:水洗いできないもの、色柄もの、毛、絹、ナイロン、ポリウレタン、アセテート、金属製のボタン

 

  • (酸化型)酸素系漂白剤(粉末)

汚れの対象:食べこぼし、血液、文房具、黄ばみ、黒ずみ
使用できる衣類:水洗い可能な白いもの、色柄もの
使用できない衣類:水洗いできないもの、毛・絹、金属染料で染めたもの、金属製のボタン

 

  • (酸化型)酸素系漂白剤(液体)

汚れの対象:食べこぼし、血液、文房具、黄ばみ、黒ずみ
使用できる衣類:水洗い可能な白いもの、色柄もの
使用できない衣類:水洗いできないもの、金属染料で染めたもの、金属製のボタン

 

  • 還元型漂白剤(粉末)

汚れの対象:鉄分による黄ばみ、塩素系漂白剤による黄ばみ
使用できる衣類:水洗い可能な白いもの
使用できない衣類:水洗いできないもの、色柄もの、金属製のボタン

 

漂白剤のパッケージに書かれた用途や使い方をしっかり確認した上で、正しく使って、大切な衣類の汚れをきれいに落としたいですね! うっかり生地に合わない漂白剤を使わないよう気を付けなきゃ。

 

 

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参考:GUNZE

   マイナビニュース

   くらしの丁度品店by木村石鹸

 

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イラスト:飛田冬子

 


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