年金大改正!1円でも年金受給額を増やそう特集#2

年金の繰り下げ受給は何歳から受け取るのがベスト?

井戸美枝
監修者
CFP(R)、社会保険労務士、経済エッセイスト
井戸美枝

公開日:2022.02.04

更新日:2022.05.25

老後のお金の不安を払拭したい!そんな方のために、2022年「年金大改正」のポイントを解説する特集です。第2回は、年金をもらう年齢を遅らせるほど、受給額が増える「繰り下げ受給」について。果たして何歳から受け取り始めるのがいいのでしょうか?

年金大改正ポイント(1)年金の繰り下げが75歳まで可能に

年金大改正ポイント(1)年金の繰り下げが75歳まで可能に

2022年、例年にない大きな改正が行われる年金制度。その最大ともいえる変更点は年金(国民年金・厚生年金とも)の「繰り下げ受給開始年齢」の延長です。

2022年4月から、それまで70歳までだった老齢基礎年金(国民年金)の「繰り下げ受給開始年齢」が、さらに5年延長されて75歳までになります

繰り下げ受給するとどうなる?

繰り下げ受給するとどうなる?

年金の受け取り開始時期を繰り下げれば、その分、月々の年金額に上乗せする仕組みになっています。

具体的には、

  • 1か月繰り下げるごとに、年金の月額が0.7%アップします。このルール自体に変更はありませんが、これまで最大でも5年までだった繰り下げ期間が最大10年まで延長されることになりました。

つまり、標準的な受給開始年齢65歳から、

  • 5年遅らせると(70歳からスタート) 0.7% × 60か月(5年)=42%
  • 10年遅らせると(75歳からスタート) 0.7% × 120か月(10年)=84%

2021年度の年金額(満額)78万900円(年額)にあてはめると

  • 5年遅らせれば 年 110万8878円
  • 10年遅らせれば 年143万6856円

受け取れる、という計算になります。

じゃあ、 いつから受け取り始めたらいいの?

...

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ハルメク365とは?

浅野裕見子

あさの・ゆみこ フリーライター・編集者。大手情報出版社から専門雑誌副編集長などを経て、フリーランスに。AERAや週刊朝日、宝島社ムックなどに執筆中。インタビュー記事やノンフィクションを得意とする。子どもの頃からの大の猫好き。現在は保護猫ばかり6匹と暮らす。日本BBQ協会上級インストラクターでもある。

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