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- 老親の認知症への備えとなる2つの制度とは
前回は老親が認知症などになった場合の保険契約上の問題点についてお話しし、対策となる「指定代理請求制度」と「保険契約者代理制度」という2つの制度の名称を挙げました。今回はその2つの制度の内容と活用法についてお伝えします。
教えてくれたのは清水香(しみず・かおり)さん
ファイナンシャルプランナー 学生時代より生損保代理店業務に携わり、FP業務を開始。2001年に独立し、相談業務、執筆、講演、TV出演など幅広く活躍。財務省の地震保険制度に関する委員を歴任。自由が丘産業能率短期大学兼任教員。日本災害復興学会会員。近著に『どんな災害でもお金とくらしを守る』(小学館刊)など。
生保会社の「指定代理請求制度」とは?
では「指定代理請求制度」から見ていきましょう。制度の対象になるのは、医療保険のように「被保険者=受取人」という契約です。被保険者が“特別な事情”により自分で保険金や給付金の請求ができなくなったときに、「指定代理人」が代わりに保険金や給付金を請求できます。
“特別な事情”には、認知症をはじめ、脳梗塞で昏睡状態になった場合なども含まれます。指定代理人になれる人の範囲は生命保険会社によりますが、子どもならOKです。詳しくは文末の図表にまとめましたのでご覧ください。...
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