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- 棚と引き出しの整理・収納術|片づけは脳トレです!
片づけと収納の工夫や暮らしのアイデアを大募集した「ハルメク片づけ大賞」。受賞者のお宅を一挙大公開しています。そこで今回は特別に、受賞者の棚の中、引き出しの整理・収納術を抜粋してご紹介。ぜひお試しあれ!
「片づけは、生きざま暮らしざま」審査員の言葉
審査員を務めてくださった、生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんと、住まい方アドバイザーの近藤典子さん。ハルメク編集部に届いた応募書類を見ながら、じっくり審査してくださいました。その中で、印象的だったのが「片づけは、その人の生きざま、暮らしざま」というお二人の言葉。
その通り、ハルメク片づけ大賞を受賞された5人のみなさん全員に、それぞれの人生があり、その経験から学んだことが家に、片づけ方に、物との向き合い方に、暮らし方に映し出されていました。だからこそ、棚一つ、引き出し一つとっても、日々の暮らしに裏打ちされた「なるほど!」なアイデアが詰まっているんです。
【特別賞】家にあるものを徹底活用した「脳トレ収納」
毎日、エレクトーンの練習を欠かさないという原香子さん。取材時には見事な「ジュピター」を演奏してくださいました。スタッフは大感動。
面倒くささに意味がある、小分け収納術
今回、最年長の応募だった原さん。子どもたちはそれぞれ自立。認知症の夫を10年自宅介護して見送り、今は山の上の一軒家に一人暮らしです。高齢になり、車も手放しました。冬は雪深い秋田でなかなか自由に外出もできない中、最後まで大好きなこの家で元気に暮らしたい!と、工夫を重ね、いきいきと暮らす原さんの姿は、ハルメク読者に勇気と希望を与えてくれます。
そんな原さんにとって、片づけは「脳トレ」。いかに家にあるものを活用して、物を探しやすくするか、日々の日課を忘れないようにするか、がポイント。もちろんその過程も脳トレとして楽しみます。
例えば、細かい文具や工具類。
原さんは、昔のフィルムケースを再利用して、クリップやネジをサイズごとに分類して入れています。一見、面倒そうですが、大きさで分けて、ケースに入れること自体が、脳トレ。全部分類しきったときは、「やりきった!」という達成感も味わえます。
ネジが一つないからと、商店街に歩いて行ける距離ではない暮らしでは、いざというときにいかにパッと見つけられるかが大切。時間のゆとりがあるときに細かく分けておけば、本当に必要なときに焦ることなく助かります。
それに、面倒なのは、使い終わった後。ならば時間はたっぷりあるはず。これも手先を使う脳トレだと思って戻せば、それも楽しいレクリエーションです。
引き出しの開け閉めがつらくなったら、袋収納に
もう一つ、原さんイチオシのアイデアがこちら。
以前は引き出しにしまっていた、ごみ袋など袋もの。でも、いざというときに一人で出し入れするのには面倒で、思い切ってやめました。代わりに、手作りの巾着袋に、スーパーのレジ袋、ビニール袋、生ごみ用のネット、雑巾や端切れ、と分けて入れ、シンク脇に吊るしています。
実はこの巾着袋、ひもがゴムでできているので、ミョーンと伸びて、片手でも口を開けやすくてとっても便利。濡れた手でもパパッと取れるので、使うときのストレスも減りました。引き出しはあるけど、どうしても面倒だったら使わなくてもいいんですよね。
片づけは、楽しんでやるレクリエーション
一人暮らしでは、日々の暮らしのちょっとした困りごとにも一人で向き合わなければいけません。年を重ねれば、体力的にも、環境的にも不自由なことが増えていきます。でもそれを、悲観的に捉えてあきらめて暮らすか、前向きに改善して楽しく暮らすかは、その人次第。
原さんは、いざというときになると焦って困って大変でも、家にいる時間はたくさんあるんだから、ゆとりのあるときに楽しく用意しておけばいいんじゃない?と話してくださいました。それが脳トレになれば、いいことづくめよ!と。
撮影=林ひろし、山下コウ太、 取材・文=長倉志乃(ハルメク編集部)
■もっと知りたい■
お部屋の様子や工夫は「ハルメク」2月号で!
ご紹介したのは、そのほんの一部。ハルメク2月号では、家全体の様子からここでは紹介しきれなかったさまざまな工夫を、たっぷりご紹介しています。もちろん、審査員の選評からも、50代からの片づけとは何か、何を大切に考えればいいのか、学ぶことがたくさん!
50代からの、明日をよりよく生きるための「片づけ」がたっぷり詰まった「片づけ大賞受賞者のお宅を一挙公開! お手本にしたい暮らしやすい家のつくり方」特集も。
ぜひご覧ください。
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