さくら・櫻・さくら(5)
満開の「日本一の学校桜」と「松源寺門前桜」
満開の「日本一の学校桜」と「松源寺門前桜」
公開日:2020年05月27日
日本一の学校桜と呼ばれる高森町の桜
長野県下伊那郡高森町、南小学校の桜です。現役の小学校ですから、邪魔をしてはいけません。でも今は、休みです。高森町にあった3校の小学校を統合し、新しく建設した記念にソメイヨシノが植えられたそうです。
南信州の姿の美しい歴史的な古い桜を紹介してきましたが、ここの桜は古木ではありません。1931(昭和6)年と1933(昭和8)年に分けて植えられた桜は、約60本、校庭をぐるっと囲んでいます。
1985年に日本桜協会から「日本一の学校桜の表彰」を受けたそう。今は、高森町の登録文化財として認定されています。

地面に枝が下がり、そこからまた立ち上がって咲いています。すごい生命力です。力をもらえそうですね。ほとんど満開でした。

松源寺
もう一つ紹介する桜は、同じく高森町からです。臨済宗の松源寺は2017年NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』で話題になりました。直虎の許婚、井伊直親(亀之丞)が、幼少期の10年間潜伏していた寺です。(井伊直親は、徳川家康の徳川四天王と呼ばれた井伊直政の父)
この松源寺門前桜は幹周3.35m、樹高20mだそうです。種類はエドヒガン桜です。

この辺りは松岡城跡です。南北朝時代から、河岸段丘を利用し始めたといいます。何本も桜が咲いています。~春ですね~

桜の前にある木は、柿の木です。長野県下伊那郡高森町市田は「市田柿」発祥の地です。よく見ると皮が剥かれていますが、害虫の予防のためだそうです。
本曲輪の方に歩けば、突端にすっくと、凛々しく立った印象的な桜が咲いていました。天龍川の対岸が見渡せます。ちょっとのぞいてみても、急な斜面です。確かに、これでは敵が攻めて来るのは難しく思われます。
美しい桜と、まだ雪の残る南アルプスの山々! 南信州の桜は来年も咲きます。平穏な暮らしが戻ったら、見に来てくださいね。
飯田市には、見事な八重桜の街道もありますが、満開になるのはもう少し先になります。




