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- クルーズ旅の写真の整理とともに旅程を振り返る
2016年、C型肝炎を克服してわずか21日後に脳出血になったharumatiさん。リハビリを重ね、2019年12月から約2か月間のクルーズ旅行に挑戦してきました。今回は、船旅の写真の整理を進めながら旅程を振り返ってみました。
コロナ…閉塞感の中でも季節は巡り、幸せを運んでくれる
どこへ出かけるのも、誰と会うのもはばかられるような閉塞感の中、それでも季節は巡り、美しい新緑の季節が始まろうとしています。宇治茶の生産地である我が町では、八十八夜からの茶摘みを前に、4月中旬ともなると農作業が活発になり、着々と田植えの準備が進められます。田起こしで突然地上に掘り出されて慌てふためく虫たちめがけて、白鷺が一直線に舞い降りて来て啄(ついば)む姿は、この季節の我が町の風物詩です。
そしてまた、この時期は竹の子の季節でもあります。町内の友人に声をかけてもらって、雨上がりの日曜日の朝、夫と息子は竹の子掘りに出かけました。土の中で丸々と太り、陽の目を見る前の竹の子は、柔らかく、あく抜きの必要もないほどの優しさ。私が倒れて、一昨年には息子が、昨年には夫が、竹の子の処理の仕方を覚え、次々に新しい料理法を開発して、旬の味を堪能させてくれます。
私は、麻痺して動きづらい右手のリハビリのつもりで、ハンカチを使って、使い捨てマスクのカバー作り。ハルメクWEBの記事を見ながら手縫いでチクチク。ログの作業用にまとめ買いをしていたマスクが、いよいよ残り僅かとなり、いつ終わるとも知れないコロナ禍のことを思うと、今までのように気軽に使い捨てはできなくなったからです。柄物の服を着たとき用に花の刺繍が入った白いガーゼハンカチで1枚、無地の服を着たとき用にチェック柄の綿ローンのハンカチで1枚。不自由な手でよく縫えた♪と、自分で自分を褒めながら試着です。
世界中で、Stay homeが叫ばれる中、そんな小さい幸せを味方に、この閉塞感を乗り越えていきたいものです。
船旅の写真の整理完了
いつもは何かとバタバタしてしまい、写真の整理を中心とした旅のまとめは1年後になってしまっていました。でも今回は、脳出血発症後初めての4年ぶりの海外旅行、初めての船旅という感動の大きさに加えて、外出制限のために、家にいる時間が長かったこともあって、帰国後2か月で写真の整理ができました。航路の順を無視して、感動に任せてこれまで記事を書いてきましたが、この機会に旅の順を整理してみようと思います。
2019年12月22日神戸港を出港して、最初の寄港地は、中国の厦門(あもい)。神戸港を出発してから4日目のことでした。続いてフィリピンのセブ島。さらに3日後のことでした。アジア最後の寄港地インドネシアのバリ島についたのは、年が明けて2020年1月3日。ここまではアジアの3カ国。病前に訪れたことのある国ばかりでした。
バリ島で前回気に入った「ケチャダンス」や民族楽器「ガムラン」をもう一度見たいと申し込んだオプショナルツアーは、定員オーバーでかなわず、バリのお気に入りの地「ウブド」は海側から入るにはあまりに遠く……。そうなると、アジアの国々のマイナス面ばかりが目に付き始めました。道が整備されておらず、でこぼこ。信号は守られず、歩行者と車がごちゃ混ぜになって行き来するので、常にクラクションが鳴り続けています。身障者の私にとっては厳しい現実でした。
そんな中でも、フィリピン料理とインドネシア料理は前回訪れたとき同様、おいしい!ただし、水には要注意。また、海側から見る夕焼けは、最高の美しさ。水平線に落ちるまで、辺りを真っ赤に染めながら、燃え続けるのです。
ニュージーランド行きがなくなって、大幅に変更になった航路
ここまでは、ニュージーランドへ行けなくなるとは想像だにせず、まだ見ぬオーストラリア、ニュージーランドへの期待に心を弾ませていました。ハプニングが起きたのは、オーストラリアの最初の寄港地、フリーマントルでした。1泊2日停泊して、その後アデレードに向かう予定でした。
にもかかわらず、フリーマントルを出港できたのは、入港してから5日後。それからは、大幅な航路変更が行われ、アデレード、メルボルン、タスマニアと巡る予定だったのが、メルボルンからシドニーへ、そして逆戻りをするような格好でタスマニアへ。この時点で、ニュージーランド行き取り止めの報告が。その時の怒りに満ちた船内の様子は、今もリアルに心に残っています。
キャンセルとなったニュージーランドの2つの寄港地、クライストチャーチ(リトルトン)と、オークランドの代わりに寄港することになったのが、オーストラリアクィーンズランド州のブリスベンと、予定されていた南太平洋の島々、ヌーメア(ニューカレドニア)、ガダルカナル島(ソロモン諸島)、ラバウル(パプアニューギニア)に加えて、バヌアツのポートビラでした。ニュージーランド行きの約束は果たせなくても、13という寄港地の数と、2月16日の帰国日を守るということが、船旅の契約上、重要なことなのでしょうか。それはいまだに謎です。
こうして振り返ってみると、まだ書けていないことがあることに気付きました。それは、シドニーと、バヌアツ以外の南太平洋の島々。それから船内の様子です。次回からは、まだ書けていなかったことについて、書いていきたいと思います。
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