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- 「葉酸セミナー」の最終回のご報告
埼玉県在住の上野さん。「日本一健康な街」を目指す坂戸市が主催する「葉酸セミナー」に参加しています。今回は、そのセミナーの最終回。上野さんの体に変化はあったのでしょうか?
葉酸セミナー最終回
2019年6月から始まった全7回の「葉酸セミナー」が2020年の1月25日に最終回を迎えました。
私の住んでいる埼玉県坂戸市では、市民の健康長寿に取り組んでいます。市内にある女子栄養大学副学長の香川靖雄先生の研究で、認知症や脳卒中の原因となる動脈硬化の予防効果があるとされるビタミン葉酸に着目した、葉酸プロジェクトを開始しました。
「食と健康のプランニングセミナ-(さかど葉酸プロジェクト)」は、11年に渡り、1800人の市民が参加しています。セミナ-では、血液検査、尿検査をして、自分の体質を知ることができます。2019年7月6日に1回目の血液検査、尿検査を行い、12月7日に2回目の検査を行いました。そして、その結果の差を示されたわけです。
このセミナーで葉酸摂取の大切さを知り、運動の指導を受け、日々私が積み重ねた努力によって、どのくらい体に変化が現れたか
を保健師さんに教えてもらいました。
勉強した上で少々の運動にも取り組んだのですから、いい結果を期待してドキドキしました。
まずは、喜ばしいことから。血液から、DNAを採取して、遺伝子多型解析を行ったところ、私はCC型とわかりました。他にCT型、TT型があるのですが、私のCC型は、葉酸パワーが強く、生活習慣病を引き起こす悪玉アミノ酸のホモシステインが増えにくい体質ということでした。そして、葉酸値も増えていました。よかったです。
次に、課題がはっきりしたことがありました。私の場合、。AGTという血圧を上げる働きをするアンジオテンシノ-ゲンに関わる遺伝子が、TT型という
ものでした。日本人7割はTT型で、高血圧になりやすい体質だそうです。「食塩を摂り過ぎていませんか?」という指摘を受けてしまいました。
塩分を取り過ぎないようにする方法
自分では食塩摂取には気を付けていたつもりでしたが、これがなかなか難しいことなん
だと改めて自覚しました。
高血圧対策1 食品に含まれる食塩量を知る
栄養食事指導シリ-ズNO.19「食品に含まれる食塩量」を見ると、食塩摂取量は理想は一日6g未満といわれています。
例えば食パン1枚で0.8g、スライスチーズ1枚で0.5g、塩サケ1枚には0.7g、調味料には多くの食塩が含まれています。外食に含まれている食塩量の目安を見ると、ラ-メン一杯でその日の食塩量を取ってしまうことになるのです。外食は塩分量が高くなりがちなので、気を付けなればなりません。
高血圧対策2 塩分を体の外に出す方法
塩分の取り過ぎは、体がむくんだりするだけでなく、さまざまな病気の原因になります。塩分を排出するには、カリウムをしっかり摂取することが必要です。カリウムは野菜、果物、イモ類、海藻などにたくさん含まれています。
カリウムには、利尿作用があり、尿が出るときにカリウムと同じ量の塩分を一緒に排出してくれます。特に高血圧の人の場合は、カリウムが血管を拡張させ、血圧を下げる効果があることがわかっており、積極的に摂取するといいそうです。
1日のカリウムの摂取の目安は3500㎎です。カリウムの多い食材を紹介しましょう。
食材(g) | カリウム量(mg) |
ホウレンソウ | 552 |
ジャガイモ | 205 |
大豆 | 380 |
ワカメ | 156 |
納豆1パック | 330 |
アボガド | 720 |
りんご1個 | 330 |
カリウムは水溶性のため、煮たり、茹でたりすると水に溶け出してしまうので、生のまま食べたほうが効率よく摂取することができます。大事なことは、体に入る塩分量を減らせるように日頃から減塩食を心掛けることです。
高血圧対策3 「減塩醬油」「やさしお」「アマニ油」
すでに「減塩醬油」や「やさしお」や「アマニ油」を使用しておられる方は少なくないと思います。私も今回初めて、「やさしお」を使うことにしました。
「やさしお」にはこんな特徴があります。
1、塩分50%カット
2、塩味はそのまま
3、普通の塩と同じ使い方です。塩分(食塩相当量)の半分を野菜、果物に含まれるカリウムに置き換えることで、塩味はそのままに塩分を50%カットできるお塩です。メーカ-は味の素で、私が購入したときは180gで税抜き288円でした。
早速使ってみました。使い方は今まで通りでも、味は変わりません。
「へえ、これで減塩できているんだ!」となんだかうれしくなりました。これなら、塩分を減らすことが苦じゃありません。
まとめと私の決意
葉酸のセミナーを約7か月にわたって受けてきて、今まで知らなかった事柄をたくさん学べました。そして、自分の体質を知り、健康維持のコツも身に付けました。私の場合、ポイントは減塩と運動です。健康に暮らしていくために大切なことです。
また、自分自身のことは自分で知識を得て、コントロールするしかないとわかりました。ときに自分に甘いところがある私ですが、それについても自覚することができました。これからも、健康に暮らしていけるよう、がんばりたいと思います。
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