心に残るきものリフォーム

ちょっと個性的な作品を紹介します

公開日:2019.08.26

きものをいろいろなものにリフォームしています。過去に手がけた作品とその背景にある物語を綴ります。今回は発想が個性的かなと思う作品を紹介します。

ショールを使って

みなさんもベルベットのショールをお持ちではないですか? 私はピンクと小豆色と紺色を持っています。使う機会が少ないので、洋装でも使えるようにマーガレット風にしました。

ショールにボタンとループをつけて
ショールにボタンとループをつけて

 ボタンの付け方を考えたので、着こなしに変化をつけることができます。

ベスト・ショール風に
ベスト・ショール風に

また、紺色のショールで孫娘のスカートも作りました。

ギャザースカートサイズ100cm
ギャザースカートサイズ100cm

雨ゴートのリフォーム

和裁の師匠のおばあさんから雨ゴートをもらいました。「道具ものだから作ったけど雨の日に着物は着ないから」といって躾が付いたままいただきました。私は雨ゴートを着たくて、敢えて雨の日にきものを着たくらい大好きな雨ゴートを持っています。

そこでいただいた雨ゴートはヤッケとレインハットにリフォームしました。これが大正解。軽くて風を通さないので防寒着として重宝しています。登山というほどではないけれど山を歩くときに必携で、気温や天候の変化に対応できます。ヤッケにはフードをつけました。

布が残ったから帽子を作ったのですが、もらってくれた友人が「軽くてかさばらない。しわにならないからバッグに入れて携帯している」と言ってくれました。

ヤッケと帽子
ヤッケと帽子

さらに娘のお姑さんからきものをたくさんいただきました。その中に赤い雨ゴートがありました。いただいたお礼の気持ちで雨傘を作ってお返ししました。90cmサイズの(そのころ女児のお孫さんが誕生されました)フード付きポンチョのおまけつきです。

赤い傘とポンチョ
赤い傘とポンチョ

ねんねこを作りました

私は出産したとき、お姑さんから綿入れのねんねこをいただきました。洋風のママコートではなく和風のねんねこを使いたかったのです。そのころから綿の入っていないねんねこが欲しかったのです。

和裁を始めたころ母が提供してくれた銘仙のきものを見たとたん「これだ」と思いました。私の娘は7歳と5歳。袷のねんねこが必要なわけではないのに、作りました。和裁の師匠のおばあさんは笑いながら教えてくださいました。

それから20年。孫を負ぶうのにつかいました。銘仙の合わせ仕立てのねんねこは、軽い・かさばらない・あたたかい…このねんねこは私にとって幸せの象徴です。12歳の孫娘は、自分が負ぶわれた記憶はないけれど、3歳のいとこが負ぶわれるのを見て「このねんねこは大事にとっておいてね。私も使いたい」と言っています。

母の銘仙で作ったねんねこ
母の銘仙で作ったねんねこ

やまきひろの

3世代6人家族で暮らし、家事を担当する主婦です。孫の世話もしており、旅行も孫連れが多いです。趣味はきものリフォームで、完成に至るまでのいきさつを交えながら作品を紹介していきます。

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