初めてでも簡単!おしゃれな布ぞうりの作り方
2023.08.022019年08月26日
心に残るきものリフォーム
ちょっと個性的な作品を紹介します
きものをいろいろなものにリフォームしています。過去に手がけた作品とその背景にある物語を綴ります。今回は発想が個性的かなと思う作品を紹介します。
ショールを使って
みなさんもベルベットのショールをお持ちではないですか? 私はピンクと小豆色と紺色を持っています。使う機会が少ないので、洋装でも使えるようにマーガレット風にしました。
ボタンの付け方を考えたので、着こなしに変化をつけることができます。
また、紺色のショールで孫娘のスカートも作りました。
雨ゴートのリフォーム
和裁の師匠のおばあさんから雨ゴートをもらいました。「道具ものだから作ったけど雨の日に着物は着ないから」といって躾が付いたままいただきました。私は雨ゴートを着たくて、敢えて雨の日にきものを着たくらい大好きな雨ゴートを持っています。
そこでいただいた雨ゴートはヤッケとレインハットにリフォームしました。これが大正解。軽くて風を通さないので防寒着として重宝しています。登山というほどではないけれど山を歩くときに必携で、気温や天候の変化に対応できます。ヤッケにはフードをつけました。
布が残ったから帽子を作ったのですが、もらってくれた友人が「軽くてかさばらない。しわにならないからバッグに入れて携帯している」と言ってくれました。
さらに娘のお姑さんからきものをたくさんいただきました。その中に赤い雨ゴートがありました。いただいたお礼の気持ちで雨傘を作ってお返ししました。90cmサイズの(そのころ女児のお孫さんが誕生されました)フード付きポンチョのおまけつきです。
ねんねこを作りました
私は出産したとき、お姑さんから綿入れのねんねこをいただきました。洋風のママコートではなく和風のねんねこを使いたかったのです。そのころから綿の入っていないねんねこが欲しかったのです。
和裁を始めたころ母が提供してくれた銘仙のきものを見たとたん「これだ」と思いました。私の娘は7歳と5歳。袷のねんねこが必要なわけではないのに、作りました。和裁の師匠のおばあさんは笑いながら教えてくださいました。
それから20年。孫を負ぶうのにつかいました。銘仙の合わせ仕立てのねんねこは、軽い・かさばらない・あたたかい…このねんねこは私にとって幸せの象徴です。12歳の孫娘は、自分が負ぶわれた記憶はないけれど、3歳のいとこが負ぶわれるのを見て「このねんねこは大事にとっておいてね。私も使いたい」と言っています。