とにもかくにもやってみた!四国八十八ヶ所お遍路旅
2024.05.042018年08月01日
交通費なしで断然お得
無料送迎バスで宿に直行!
女性同士の旅で人気なのが、各地のターミナル駅などから宿まで無料送迎をしてくれるプランです。ホテルや旅館でゆっくりと温泉や食事を楽しみたいという人にぴったり。バス旅の達人に無料送迎バスの極意を聞きました。
宿が無料送迎をしてくれるので、移動ものんびり
ここ10年ぐらいで増加しているのが、都市部から遠方の温泉宿まで、宿が無料で送迎をしてくれるプランです。この背景には、旅行の仕方が団体から個人へシフトしてきて、従来のような団体旅行がなくなってきたことがあると高速バスマーケティング研究所代表の成定竜一さんは分析します。
「団体旅行を受け付けていたような地方の旅館が、車の運転をしない女性グループをターゲットに、都市部から長距離の無料送迎バスを始め、定着ししたのがこのプランなんです」(成定さん)
その先駆的な存在が、福島県の『スパリゾートハワイアンズ』で、その他、鬼怒川や塩原、草津などの温泉宿を持つ『おおるりグループ』を中心に、首都圏から宿まで送迎をするプランを手広く展開しています。千葉や横浜など、首都圏のベッドタウンの駅からも送迎バスに乗れるのも人気の理由のようです。
これ以外にも関東一円や伊豆の宿へは東京や横浜から、南紀白浜や湯村温泉など関西の温泉地へは大阪や神戸からなど、全国のさまざまな宿が、各都市からの無料送迎バスつきのプランを実施しています。
滞在型だからこそ、宿の個性を楽しもう!
例えば、前述の「おおるりグループ」では、大広間で大衆演芸の舞台があるなど、無料送迎つきの宿では、宿での滞在が楽しめるよう、さまざまなアトラクションや体験教室を用意しているところが多いです。
「滞在している宿の中で温泉めぐりができたり、陶芸やヨガなどの体験教室があったり、それぞれの宿が、個性豊かなアクティビティを用意しています」(成定さん)
成定さんによれば、「伊東園ホテルズ」と「湯快リゾート」の2つは、前者が東日本、後者が西日本を中心に大きく展開しているといいます。滞在自体を楽しめる宿としては、自然体験プログラムが豊富な新潟県の「あてま高原リゾートベルナティオ」や那須の「エピナール那須」、温泉アクティビティなどが充実している蓼科の「池ノ平ホテル」などがあげられるそうです。
宿が企画する現地ツアーもおすすめ
成定さんは「どの宿も開催しているというわけではありませんが、現地ツアーを企画している宿もあります。これは宿を拠点に近隣の観光地をめぐる半日ツアーや、近隣の山に丸一日かけてトレッキングに行ったりするというものも。宿によって毎日とは限らず、季節ごとの場合もありますが、興味がある場合は、事前に聞いたり、ホームページで調べてみるとよいでしょう」とアドバイスします。
1泊での予定の場合は、こういった現地ツアーに参加できないこともありますが、「少なくともゼロから旅行を組み立てるよりは、比較的簡単に現地のさまざまな観光地に行けるのが、こういった無料送迎バスつきプランのメリットですね」(成定さん)。
現地の移動手段が限られるケースが多いので、こうした現地ツアーに参加することで、行動半径がぐっと広がりそうです。
まとめ
仲良しの友人や母娘などでのんびり宿に滞在する、というのもこういった無料送迎バスつきプランの王道の楽しみ方ですが、せっかく来たのだから、ちょっと何かしてみたいという人には、こういった現地でのプランを上手に利用するのもおすすめです。
【無料送迎バスを実施している宿】
・スパリゾートハワイアンズ
http://www.hawaiians.co.jp/
無料送迎バスの情報はこちら
・おおるり
http://www.ohruri.com/shuttlebus/
・あてま高原リゾートベルナティオ
https://www.belnatio.com/access/
・那須のエピナール那須
https://www.epinard.jp/access/index.html
・蓼科の池ノ平ホテル
http://hotel.ikenotaira-resort.co.jp/access/bus.html
・伊東園ホテルズ
http://www.itoenhotel.com/bothway_bus/tabid/99/Default.aspx
・湯快リゾート
http://yukai-r.jp/special/access_feature/
監修:成定 竜一
国交省「バス事業のあり方検討会」委員などを歴任。新聞、テレビなどでコメント多数。バス業界の規制緩和に尽力。TV出演、講演多数。